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刑務所のルールブック タイトルが怖すぎるけど「賢い」シリーズです

韓国ドラマファン一部の間では、

賢いシリーズ


というのが存在します。その存在を明らかにしていきたいちぢみです。おあつうございます。

まず、このところ連日で熱く語り続けていた応答せよシリーズの
シン・ウォンホ監督
彼はもともとKBSという国営放送でバラエティー番組を作るプロデューサー出身。ソウル大学という国内最高峰の卒業からの国営テレビ、つまりエリート街道の人なんですね。
その彼が、ケーブルテレビに移籍してドラマを作った最初の作品が『応答せよ1997』です。エリート街道から脇道に逸れたとでもいいましょうかw

その時のインタビューを拾いました。それがこちら  1.2とありましたからお時間あったら両方お読みください。
賢いシリーズは、こんな環境と心情と不安と厳しい条件から生まれたのかっていう源泉が読み取れて、ファンには嬉しい記事でした。

応答せよ 1997.1994.1988 と3本が生まれたあと、
2年後に
『刑務所のルールブック』が放映されます。

なんで賢いシリーズなのかっていうと、この作品、別のタイトルを『賢い監房生活』といいます。
賢い医師生活シリーズの前の作品で、賢いがついてるっていうことなんです。ただ、刑務所のルールブックはシン・ウォンホ監督作品ではありますが、イ・ウジョン作家は企画として名を連ねていても書いておらず、脚本はチョン・ボフン作家です。
そのチョン・ボフン作家が次に書いた作品がNetflixオリジナルの
『ラケット少年団』です。
こっちはこっちで『刑務所のルールブック』のキャストがめっちゃ出てきて、もうキャーキャー言いたくなりますので、作家繋がり・監督つながりの面白さを味わえますのでお勧めです。

あと、私が書くまでもなく こんな素敵な記事 もみつけちゃいました。

勝手に紹介していいのかどうかわかりませんが、そそ! 言いたいことはこういうこと!っていうのが丸ごと書いてありましたので、紹介して私の記事を終わらせたいと思いますww おいおい。違うだろ。


シン・ウォンホ監督の作品と出会って9年が経ちます。
何度見返したか覚えていませんが、観るたびに心の琴線の揺れる場所に変化があります。
以前の場所も覚えてるから、前と今でここが違うんだなって比較したりします。
その違いは自分自身の老いであったり、立場の変遷だったり、家族の成長や変化だったり、あるいはいい意味で悟りだったり達観だったりなのだと思いながら自分を観察するわけですが、この監督、私よりずっと若いのにどんだけのことが解ってる人なんだ? と尊敬しまくってしまいます。

彼のすごいところは、多くのインタビューで色々な人たちが語っているのですが、
ソン・ドンイルsiiいわく「20年ほど一緒に仕事をしているけど、彼が怒ったり感情的になっているのを見たことがない」んですって。

人柄のよさが作品やキャストに伝わり続けているんでしょうね。
監督の誕生日には、以前の作品でかかわった役者さんたちが、ロケ地に集まっちゃうなんていうエピソードもあるほどです。

単なる好人物なだけではなく、挑戦する海賊船の船長さんみたいなところもあるのが魅力。

韓国のドラマ現場って、昭和の日本の撮影現場並みに過酷なんですって。

なんでかっていうと、韓国ドラマって、週に2回放映があるんだもん。
その撮影となりゃ、仕事量もすごいはず。
その「業界の常識」を壊したのも、シン・ウォンホ監督です。
賢い医師生活の撮影前に、
「放送は週1回。4日現場、2日演奏練習、1日休み」という、韓国ドラマ業界における「働き方改革以前に業界革命」を提示して、旧人類たちを震撼させていたそうですww
やるな、革命児!! 
それで視聴率低かったら、自分の居場所さえ失いかねないくらいだったろうに、見事に世界配信大成功な『賢い医師生活』の大ヒット。
お見事でございました。

今では、会社の役員報酬より高額な年収を確保しているそうです。

そんな監督も、娘さんから
「パパはBTSに会ったことないの? ならダメじゃん」みたいなこと言われてたらしく、何かのインタビューで「BTSに会うにはどうしたら?」

とかいってて、可愛かったです。
シン・ウォンホ監督の仕事仲間であるナ・ヨンソクPDは、走れバンタンの企画でBTSメンバー全員と会ってますからね~。しかもナPDの作品(新西遊記とか)の大ファンですとか言われてましたから、シン・ウォンホパパとしてはBTSで面目保ちたいのでしょうw 
もう、幸せが何か判ってる~~ww

あら、『刑務所のルールブック』紹介のつもりが、監督談議になっちゃった。

おまけ。

むそんとbpgpむ

刑務所のシーンで、左のチェ・ムソンsiiが元ヤクザの模範囚役なんだけど、「若いころはパク・ボゴムに似てるって言われた」って台詞があるんです。

そうよ。前回で二人は実の親子だもん! って頷きながら笑うというシリーズの醍醐味も味わえます。

みんなイイ人っていうファンタジーっぷりが、最後の最後に超現実的じゃないですか、監督。私は絶望して泣くしかありません。

という展開もありますが、それはそれでこの作品の強さになっています。

ほとんど男しか出てこないドラマですが、うわべの優しさをはぎ取り終えた、最後の薄皮みたいな優しさが描かれた秀作です。

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