賢い医師生活 賢い山村生活
U-NEXT、視聴完走しました。
多くのドラマや映画を撮ってきた俳優陣が
「賢い医師生活は特別」
「こんな経験初めて」
と口々に言ってました。
どういうことなんだろう?
役が良かったとか、メガヒットになったとか、そういう分かりやすいことではないみたい。
売れた喜び、ギャラの優越、今後への期待とも違うみたい。
仕事仲間の一部が思っただけではなく、ほぼ全員がそう思っているのが、画面からダダ漏れしてる。
ウソや演出でないのは、疑い深い私にもわかるほどに。
1本のシリーズに3年という時間をかけたから生まれたキズナだ、そう思おうとすれば可能だけど、逆に時間かければかけるほど、辛かったり怖かったら生き地獄でしかない長さ。キズナの反対は泥沼。
1人もそうならない職場だなんてこと、ある?桃源郷?
そうなんですよ。
その奇跡みたいな世界が、
賢い医師生活シリーズなんですよ。きっと。うん。
だから、私たちは魅了され、沼り、打ち震えたんでしょう。
シン・ウォンホ監督の作品って、仲良くなる人たちがほんっとに多いと思う。
俳優の本来の資質を見抜いた脚本家が、あてがきのようにキャラ作ってるのかもしれない。だから、演じ終えた隙間時間に取り繕わなくていいという、矛盾なき撮影現場になっているのかもしれない。
悪人を書かない、という監督のポリシーが現場の空気を整えるのかもしれない。
自分より立場の弱い人の忖度には反応せず、立場の上の人に気を遣わせる、という監督はじめとしたナ・ヨンソクプロデューサーたち同期の仕事の仕方も影響があるのかもしれない。
賢い医師生活は、韓国のドラマ界初の撮影方法をとり、休日あり、拘束時間など欧米のようなシステムを採用したことも、影響があるのかもしれない。
なんにしても、
彼らの世界は心のオアシス!
と、いう陳腐なキャッチフレーズを声高に叫びまくりたいドラマだったことを思い出させてくれるバラエティだった。
そもそも三食ごはんシリーズは、
スパルタサバイブドキュメンタリーバラエティーなはずなのに、
賢い医師チームにかかると、楽しい社員旅行になってて、そんなとこまで感動して泣けた。
ポジティブなんていうイージーなメンタルを超越していた。
私レベルの書き手では、追いつけない。
彼らの思いやりと笑い、
ギャラの受け止めと理解、
協働と個の尊重、
課題への挑戦、
忙しぶらなさ、
大変さアピールのなさ、
自分の問題と人の問題を心で把握してクリアにしている美しさ、
何もかに、乾杯(マッコリ)