テレビドラマの感想シリーズ
シリーズ化するほど書いてはいませんが、いいドラマと出逢うと、この上ない幸福になれちゃうもろほしです。
Netflix中毒のワタシは、起きるとNetflix。
世の中がお台場の報道に夢中でも、全く無関心にNetflix、時々U-NEXT。Disney Plusも加入してるほど、ドラマが観たいアラ還。
このところ約18年は韓国ドラマ専門だったのですが、Netflixのおかげで日本ドラマも観るように。
エルビス、うそ婚、天狗の台所、舞妓さんのちまかないさん、などなど楽しくイッキミしております。
そして久しぶりにイッキミしたのがこちら。
ラジオはきかないワタシでも、ジェーンスーさんの名前は存じ上げておりましたが、エッセイをかいてらっしゃるとは知らず。失礼しました。
母と息子のふかーい時間を描いた、東京タワー、オカンとぼくと、時々オトンという、リリーフランキー氏の珠玉のエッセイ小説がありました。エッセイ通り越して物語でした。
「生きるとか、死ぬとか、父親とか」もね、誰もが抱えてる家族とはなんぞや? の表題を、とてつもなく個人的な視点で描き続けた名作でした。この本、きっと読む。
主演の吉田羊さんの美演に酔い、國村隼さんの良演に魅せられているうちに、イッキミでした。
家族とはなんなのか。。。
日常を暮らすことと、人生を生きることを同時に繰り広げる場なわけだけど、どちらも上手くやれることは、奇跡なのかもしれない。
自分の本音や本心を掴んだとて、それを家族に伝えること、伝え切ること、受け止めあうことも、奇跡なのかもしれない。
その奇跡がおきなくても、家族は家族で、そのことを言い表せる言葉は見当たらず、ただ、
家族なだけなのかもしれない。
國村隼さんという俳優さんが好きだから、このお父さんのことも憎むことなく受け入れてしまうワタシは、苛立ちも怒りもなく見終わったけど、実際に自分の父親だったら、人生の前半で詰んでしまいそうだ。。。
よくジェーンスーさんは、大人視点を熟成させられたなぁ。素晴らしい。
彼女の達観ぶりの本質が描かれたドラマでした。すごーく知ってるわけではない人ではあったけど、よくぞここまで、内的な自己開示をしたなー。その先にある世界ってどんななのかなー?
と思いながら見終えました。
こんな受け止め方があるんだ。
こんな許し方、怒り方があるんだ。
こんな愛し方が、憎みかたがあるんだ。
ワタシは親になっていて、とはいえまだ、娘でもあります。
目いっぱい、自分から生まれる感情を味わい尽くそう。