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ザ・スタイル・カウンシル『カフェ・ブリュ』はカッコいい
初めて買ったCDが、佐野元春さんの『カフェ・ボヘミア』なので、おそらく佐野さんがインスパイアされたと思われる、ザ・スタイル・カウンシルの『カフェ・ブリュ』を聴き直してみた。
すると、とんでもなくカッコいいではないか。
しかし、ザ・スタイル・カウンシルを80年代に聴いた時にはその良さがわからなかった。
おそらくしっかり聴いていなかったのだと思う。
あるいは部分的に1曲だけ聴いたのだと思う。
それがアルバムを通して聴いてみたら、ホントにカッコいい。
佐野さんが、そこからインスパイアされたのもよくわかる。
でも、佐野さんの『カフェ・ボヘミア』はやはりポップに寄っているというか、やはり当時の日本人が聴いて、いいと思えるアルバムになっていたと思う。
それに比べると、『カフェ・ブリュ』はどちらかというと、アートに寄っているという印象を受けた。
ジャズっぽいインストの曲がとってもカッコよくって、これはDJで使いたいと思ってしまった。
ホワイトハウスへの爆撃なんて曲もあって、歌詞も気になるところではあるし、もしかしたら、ボクの考えと全く合わないのかもしれない。
けれども音だけ考えれば、とってもカッコいい。
これがカッコいいと思えない人もいると思う。それはかつてのボクがそうだったように、いつ聴くかという問題もあるかもしれないし、そもそも好みに合わないという人がいてもおかしくはない。
A Gospelって曲がなんとヒップホップでラップなのもビックリする。
それがなんちゃってヒップホップで、カッコ悪いという人もいるだろう。
けれども、ジャズもあれば、ヒップホップもあれば、ロックもあれば、シャンソンまで共存していて、しかもそれほど違和感がなく、むしろ、統一感さえ感じられるのには驚きは禁じえない。
何はともあれ、ボクがDJをする時にかけたい曲がいくつもあるという点で、このアルバムは「当たり」だし、どうして今までこの良さに気づけなかったのだろうという気さえ起きてくるのだ。
ジャケットもカッコいい。
音楽的には全然違うけど、ジョニ・ミッチェルの『BLUE』に色合いは似ている。
アート的にもジョニ・ミッチェルに及ぶものではないし、比べるものでもないが、それでも全体的に好感が持てる。
最近聴いたアルバムの中では一番よかった。
是非みなさんも聴いてみてください。