ユニコーンに救われた①
ユニコーンに救われた。これは間違いのない事実である。
ユニコーンは僕にとってなくてはならないバンドである。
僕がユニコーンを知ったのはおそらく、「Maybe Blue」か「I'M A LOSER」のプロモーションビデオだったと思う。
「Maybe Blue」は少しビジュアル系のような、アイドル的な印象だったが、「I'M A LOSER」は出だしの民生さんの歌いだしがカッコよかったし、プロモーションビデオのエア楽器演奏がカッコよかった。
しかし、当時好きだった、佐野元春さんや尾崎豊ほど好きだという印象はなかった。
ボクの中で不動の2人が佐野元春さんと尾崎豊だったのだが、その中にユニコーンが加わったのが、おそらく「ペケペケ」のプロモーションビデオからで、温泉の中で演奏する姿がとても楽しそうだった。
EBIさんと民生さんのツインボーカルもカッコよかったし、とにかく楽しそうな様子に、僕は釘づけとなった。
しかし、まだドはまりとまではいかなかった。
それがドはまりとなったのは、何と言ってもアルバム『服部』である。
これは最初から音楽雑誌で話題だったし、最初はジャケットのあのおじさんが「服部」という名前なのかと思った。
そして、決定的なのが、「大迷惑」のプロモである。
これは僕の人生の中でも最もインパクトがあり、最も楽しいミュージックビデオとなった。
オーケストラの中で歌う「大迷惑」。
圧倒的な民生さんの存在感。
革新的で僕の人生に「詩」をもたらした佐野元春。
僕の人生に叫びとメッセージを残した尾崎豊。
それに並んで、僕に音楽の楽しさを教えてくれたのがユニコーンとなった。
しかし、ボクは同時期に受験をはじめとして、人生の大きな岐路にも立っていたので、どちらかと言えば、音楽よりも本の世界にのめりこんでいった。
しかし、当時イカ天などのブームもあり、バンドが注目されはじめたので、その中で、やはりユニコーンはボクの中ではNO.1の存在だった。
他にも好きだったバンドは山ほどあったが、ユニコーンがダントツで、次がレピッシュだった。
僕の世代は、カラオケと言えばユニコーンで、終わりがけには「大迷惑」を歌い、「帰りたい、帰りたい~」と連呼するのが定番となった気がする。
しかし、「大迷惑」はフルで歌うのにはなかなか大変な曲だった。実際に歌ってみると、民生さんがすごいボーカルだというのは身に染みてわかった。
話は戻るが、アルバム『服部』でやはりユニコーンの個性が爆発した感もあった。
「おかしな二人」、「服部」、「大迷惑」とこれだけでもものすごいラインナップであるが、「パパは金持ち」、「君達は天使」。もうユニコーンらしさが全開である。
そして、のちにライブでの定番となる、「人生は上々だ」。
この曲の面白さ、阿部さんの独断場は最高である。
やはり、アルバム『BOOM』から『PANIC ATTACK』でホップ、ステップで、『服部』で一気にジャンプした感がある。
次にユニコーンは何をやってくれるんだろうという期待がすごかった。
つづく
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
また次回、お会いできたらうれしいです。
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