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10月に父の49日も終わって、部屋に祭壇もなくなり、日常が戻ってきた感じ。
葬儀後は、市役所に行ったり、年金事務所に行ったり、書類を書いたり、いろんなところに電話したりをずっとやっていて、
そんな中ぽつぽつとご近所の方やジム仲間の方がお線香をあげに来てくださったり、
母を心配して母のお友達が訪ねて来てくださったり、親戚が来たり。
いや〜ほんとにずっと忙しなかった!!
この数ヶ月…。

そしてあっという間に11月。
私も母もちょっとずつ父の居ない生活に慣れてきたかなぁと。

そんな今朝、デイサービスがお休みの母がなかなか起きて来ない。
「起きられないわ」
「ずっと寝ていたい」
「お母さん、もうダメかも。
こんなに手が冷たい」
とベッドでお布団をかぶって出てこない。
その話し方が、ちょっと駄々をこねる小さな子みたい…??
なんだ?なんだ?
どうしたの?お母さん!!

母、毎朝5時にはひとりで起床。
雨戸をガラガラ開けまくり、私を起こしに来る早起きなのに。
風邪??
一応検温するも平熱。
あれこれ会話をしつつ。
う〜む…
どうやら今日は
「優しくして欲しい日」なのかな〜?となんとなく察知したので、

「それは大変!!」
「ホットミルク作るね!」
「毛布を2階から持って来るから待ってて!!」
「お母さん、毎日デイサービス行くのをガンバってるから、今日は疲れてるんだよ!
ゆっくりしよう」
「あとで鍋焼きうどん作るね!!」
とガンバってチヤホヤ(?)しつつ、すごーく優しく看病するフリをしたら、とーっても嬉しそう。
(毎日、私があれこれピリピリ口うるさいもんなぁ。
母も疲れるだろう…反省)

「鍋焼きうどん楽しみだわぁ」と食欲もあるようで、よかった。
(その後、完食)

日中は一緒にテレビを観たり、新聞を読んだり、いつもセカセカしがちなので、今日は敢えてまったり過ごす。
母にはプリンアラモード(スーパーで買ったやつ)のおやつも大サービス。
「これはデパートで買ったの?美味しいわぁ」と満足そうな母。
TVerでマツコの番組やイッテQを観て、大爆笑する母。
平和だ…よかった…😆

夜になり、さぁそろそろ寝ましょうと寝室に行き、母がベッドに横になりながら唐突に、
「お父さんにもっといろいろやってあげれば良かったって今になって思うの」
「なんていいお父さんだったんだろうってやっとわかった」
「もう遅いわよね」
と言いながら泣き出した。
今までも感極まり泣いちゃう事は多々見てきたけれど。

今目の前で泣いている母は、いつもの母よりすごくシャンとしていて、アルツハイマーになる前の母にちょっと戻ったみたいだった。
この戻った感じ、私の思い過ごしだったり、錯覚みたいなものなのかもしれないけど。すごくびっくりしたけど、なんだかやっぱり嬉しいし、不思議だなぁ。
束の間だけど、お母さんが帰って来た!と嬉しい気持ちと、
嫁いで来てから何十年もあんなに献身的に父の手となり足となり〜な存在だった母
だったのに(仕事含め)、
母的には今も「もっとやってあげたかった」って思うんだなぁと。
そして、配偶者を亡くすって、ほんとにしんどい事なのかもしれない、とも。
母はそれを今味わっているんだなぁ。

もう十分もらったってお父さんは感じてると思うよ、お母さん。
だから大丈夫!!

「そうかしら〜」
「そうそう、お母さんね、
90才まで生きるってお父さんと約束したから、これからもよろしくお願いします」と言いながら眠る母。
え〜私の寿命も定かではないよ〜ガンバるけど!
とりあえず明日もデイサービスふぁいと〜!!だね。

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