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映画感想 | ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦いを鑑賞したオタクの叫び
私はこの感想を書きたくてnoteに登録したんだ!!!
大いに語ります!!
今年の初映画にと、1/8に「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」を鑑賞してきました。(興奮が冷めず、翌日IMAXに突撃。またその翌日にこの記事を書いています)
一応「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと「ホビット」シリーズは映画鑑賞済みですが、内容うろ覚えのふんわりライトファンという立ち位置です。
またゴリゴリにネタバレなので、鑑賞前の方は目次のみご覧ください。
1. 結論から言うと
もーーーーー期待以上にとても良かったです。
内容がどうこうではなく、2年間という過密スケジュールであそこまでのクオリティの作品を作られたスタッフの皆さんに感涙しました。
これに関しては最後の項でもっと語らせてください。
2. キャラがいい。そういうの大好きさ。
今回は人間同士の戦いなので完全に内輪揉めではあるのですが、指輪物語が壮大すぎる世界観だからそう要約してしまえるだけで、人間 VS 人間という構図はまあ納得。
ここから印象に残ったキャラについて、小分けに断片的に語っていきます。
悪役・ウルフは「ありふれた馬鹿が力を持った」典型である
初見は東リベの場地さん似でカッケ〜という印象でした。
だがしかし。
登場シーンは穏やか優しげイケボで普通にかっこいいのに、プロポーズを断られてもしつこく詰め寄るし即闇堕ちするし、もう登場から10分以内でダメダメじゃんウルフ。
プライド激高で乱暴で野心家で卑怯で冷酷で、その上そんなに強くもなくて…悪いとこばっかり浮かんでくる。ラストシーンなんかもうどうしようもなくゲス。頭のてっぺんから足の先までゲス。
そんな彼がウルフ軍を築きまとめ上げられたのは、私利私欲で塗れた未来や希望を騙れる才(カリスマ性)に秀でていたからなんだろうなぁと。
進撃の巨人でエレンが言っていたように、彼は「ありふれた馬鹿が力を持っちまった」の典型なのだなと個人的に感じました。
また細かい部分で言うと、幼少期の回想シーンでヘラに対し強引に剣を振るっていたところにも彼の暴力性が表れているように感じました。
結果ウルフが左目を負傷しましたが、逆にヘラが失明してた可能性も…。
いくら幼なじみとはいえ王の娘なんだからもっと丁重に接するべきでは…?
CV.山寺宏一の言うことは聞いておけ
今作随一のしごできおじさん、ターグ将軍。
彼の助言をことごとく無視して最悪の結果をもたらしたウルフのガチ青二才ぶり。
経験豊富なCV山寺の言うことにはちゃんと従うべきだと強く感じましたね。
アルスラーン戦記のヒルメス陣営もそうですが、しごできおじさんがどうしようもない若造の面倒見てあげてる構図けっこう好きです。
言うこと聞かなくて「やれやれ…」みたいな。物語後半でも実際に「やれやれ…」と呆れ顔してました。とても良かったです。
主人公・ヘラは漢前だけどやっぱり女の子
今作の主人公である我らがヘラ。
彼女、あまりにも勇敢で知性も品性もあるので忘れがちですが、ちゃんと女の子だな〜と思ったシーンをいくつか。
(ここでいう「女の子」は、隙が多くてカワイイネ!な部分を指しています)
物語序盤でウルフ軍に攫われるシーンで頭に麻袋みたいなものを被せられます。
が、彼女は離しなさい!とポカポカ叩くのみで対して抵抗せず。隙があってカワイイ。王族だし死ぬわけない、みたいな深層心理での危機感の欠如があるのか…?
そして、物語終盤のウルフが将軍を殺し軍を突撃させたシーン。
呆気に取られその場に立ち尽くしているのを見て、いくら「その女は殺すな」という指示があっても棒立ちは良くない襲われちゃうよ〜!とハラハラしてしまいました。
フレアラフ軍が到着したシーンでも。
目の前にウルフが居るにも関わらずよそ見・安堵の表情を浮かべていて、その顔アップ良くない…!次の瞬間刺されたりするやつ、進研ゼミで習った!!の気持ちになりました。
隙が多くて肝心なところで少しおっとりしているヘラに、謎の母心…?が芽生えてしまい。こういうところがやっぱり女の子だな…可愛いな…と映画館からの帰り道に思いましたね。
ヘルム王は人間を辞めている説
物語序盤でフレカをワンパンキルしたシーンではまあ、フレカは太り過ぎていたし最初から血管詰まってて脳梗塞一歩手前だったのかな…?とあまり深くツッコまず観ていましたが、物語終盤に差し掛かる頃に確信しました。
彼、人間辞めてますね。(個人の感想です)
夜な夜な敵陣に単騎乗り込みブチ殺しまわり、超デカ・屈強な怪物すらもウルトラオーバーキル。ここのシーンだけ範馬刃牙の世界線だった。完全に。
ヘラの手を取り砦の門へ走り向かうシーンは父性が垣間見えてすごく胸熱でした。
ヘルム王って家族愛に溢れていて本当にいいパパ。ムキムキで人格者で民からも愛し愛され、まさに理想の王。
推測ですが、セオデン王も戦いの最中で命を落としているのと意図的にリンクさせてるのかなと思ったり。
…季節が冬でなかったら、パパ一人でウルフ軍を壊滅できた説。
ハマ!!俺だ、ハマーーーッッ!!!
完全にノーマークでした、ハマ。近年稀に見るくらいど真ん中ストライクに大好きなキャラになってしまいました。
彼があまりにもいいキャラすぎて二日連続で映画館に足を運んだんです、私は。
(ボロミア・ファラミア的な感じでなんとなくハマは生き残るかな〜と軽く考えていたけど、現実はフィーリ・キーリのパターンだった)
まず冒頭での彼の歌が、まさかエンドロールで最後の最後に流れるとは思わないじゃないですか。
確かハマが歌っていた段階では歌詞が「妹」だった部分、エンドロールでは「兄弟」になってましたよね…?ナレーションのヘラの説明で「古い歌ですら彼女の存在を見つけることはできない」的なことを言っていましたが、それを指しているのかな…。
エンドロール「僕は故郷へ行けないけれど、君は帰るんだ」的な歌詞も…(2回観たのに感情揺さぶられすぎて記憶が曖昧)オタクってそういうのめちゃくちゃエモ感じるので止めてほしい…心臓が痛い…。
このエンドロールの歌があることで、ハマが今作にとって登場シーンは少ないけれど、物語を後世へ繋いでいく役割としてかなりキーマンになっていると感じました。
力尽きた愛馬に「ありがとう」と告げるまでの長い溜めも、悔しさと葛藤と哀愁と、そして自身の運命を受け入れた彼の心情が感じられて個人的に今作一印象に残ったシーンでした。だからそういうの弱いんですって…勘弁して…。
CV.中村悠一はブレス音でも分かる
フレアラフ、本当にいいとこどりの王子様キャラでしたね。
いいんですいいんです、CV.中村悠一が居れば悪は滅するので。
なんかもう安定感がすごくて、物語序盤で「あっこの人死なないな」と確信。ヘルム王に待機を命じられるシーンでも「あっこの人救世主だな」と確信。峡谷に到着し角笛を吹くブレス音ですらCV.中村悠一で勝利を確信。
彼は登場シーン中ずっとスマートであまり人となりが分からないキャラでしたが、最後ヘラと会話しているところは年相応?っぽい可愛い表情がすごく良かったです。グッときました。
3. 総じて作り込みやシリーズオマージュに胸熱
原画10万枚超え…!?
なんやかんやキャラについて書き散らしましたが、総じて、絵が上手い…!
けどエンドロールのスタッフのあまりの多さに、これ作画監修いったいどうしたんだ…と戦慄し、スタッフインタビュー記事を見てさらに驚愕。
なんと、原画枚数10万枚オーバー。
なんかもう人の成せる技じゃない。(褒め言葉)
職人たちの魂を感じました。これぞアニメの真髄というか、わたしこの時代に生まれて、そしてオタクで良かったな…と心から思いました…わりと本気で…。
それと同時に、制作期間中、皆さん家に帰れたんだろうか…と思いを馳せるなどしました。
制作に関してや小話など、詳しくは下記の記事をご覧ください。
面白いお話が載っていますよ〜。
今作の絵柄は屍者の帝国っぽい雰囲気があって、個人的にはとても好みでした。丸すぎず尖りすぎず、癖がなくてとても良かった…!!
オタクはオマージュに弱いんだ
シリーズオマージュに関して。
キャラ語りでもちらほら述べましたが、所々に指輪物語シリーズの「ん?あのシーンと似てる…!!」というシーンがあり普通に胸熱。
もう本当に大好きそういうの。
ハレスがセオデン王の甥エオメルに似ていることや、ヘラ・オルウィンが継いだ盾の乙女の血がエオウィンにも流れていることなど。
他にもこの構図、あそこに似てるな〜などなど、細かい所でグッ…!!となります。
なんなら、今作を観るまでは指輪物語シリーズはうろ覚え程度にライトファンだったんです。しかしもう完全に沼にハマってしまったので、多分明日からちょうど三連休だし…(無職に連休も何も無いが)。
ロード・オブ・ザ・リングとホビットをまた履修した上で、もう一度ローハンの戦い観に行きたいなと思ってます。
4. 最後に
巷では賛否両論あるようですが、私はとても相性の良い作品でした。
CMも見かけないし本当にノーマークだったのをもう後ろからグサリと刺された感じ。(オタクのツボを)
吹き替え版しか観ていないので、字幕版も行きたい!
いまいち台詞が曖昧な箇所があったので、字幕で確かめたい。
私のロード・オブ・ザ・リングはまだまだ続きそうです…。