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色は匂へど。

娘は家で音読の練習をしています。

国語の教科書の俳句の最後にひっそりと出てくる「いろは歌」

いろはにほへと ちりぬるを

わかよたれそ つねならむ

うゐのおくやま けふこえて

あさきゆめみし ゑひもせす

覚えずらそうだったので、

意味を調べてみたらもっと内容が入ってくるのではないかと思い

調べてみると、
とても興味深いものだということが判明。

江戸時代の子供達のひらがなの勉強に使用された、

仏教の涅槃教(ねはんきょう)を和訳したもので、

「無常観」=世の中の物は全て変化する。不変の物は存在しない。

を説いているのだそうです。

ひらがながひとつも重なることなく使用されています。

諸行無常
是生滅法
生滅滅己
寂滅為楽

色は匂へど 散りぬるを

(色美しく咲く花もいつかは散ってしまう)

我が世誰ぞ 常ならむ

(私たちは常に生きられるものではない)

有為の奥山 今日越えて

(迷いの多い人生の苦しみを越えて)

浅き夢見じ 酔ひもせず

(儚い夢に酔いしれることもするまい).


万物は平等に自然の摂理のもとにあり、驕り高ぶることなく人が心正しく生きていく為の教訓のようです。

江戸時代の子供達は大切なことをいつの間にか勉強出来ていたんですね。

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