「こどもの城」という「大人の城」
「こどもの城」は現在は予約制となっていて、
私もボランティア通いはしばらくお休みしています。突然ですが、あまり明るい話題ではありません。
週に一度のペースでこどもの城には通っていたのですが、
印象に残ったのは、子育てとはまた別に「大きなモノ」を抱えているお母さんの存在です。
一見、普通に見えるのですが、ふとした弾みで抱えていた悩みを話して貰ったりすることもあります。
突然、泣き出してしまったのです。
私としては、少しでも気持ちを軽くして帰って貰いたいので他の人に聞かれないように防音室へ。
お子さんはボランティア仲間に任せて、
私と二人きりでじっくり話を聞く体制をとります。
内容はお話しできませんが、その時点ではとても子育て出来る精神的な余裕は無いように見えました。
「また来て下さいねー」
と言ってお別れしましたが、
あれからお会いする機会がありません。
時折思うのですが、
子育て中の母親には心身共に健康であたり前という前提がありすぎるように感じます。
自分の心の重荷、
時にはウツ病を患って自殺願望を持っていたりもします。
様々な、身体的な病気をも抱えながら、何とか誤魔化しているお母さんは結構いらっしゃるのではないかと思います。
DVから逃げるために県をまたいで必死で逃げてきたお母さんもいます。
きちんとした相談窓口などもありますが、
こどもを預けて時間をとってまで、
初見の男性か女性かもわからない人に自分の状況を一から話して頼る何てこと出来るでしょうか?
念のためにオススメしたこともあるのですが、
結局は電話はしていない様子でした。
一般的なこどもの施設は、女性中心ですが、
そこは館長が筑豊出身の一見強面で、元体育教師、愛情深く器が大きい人なのです。
採用する時も、本人が資格が嫌いなので取得資格はおそらく重視していないでしょう。
人を肩書きで見ず、誰にでもギターを持って平等に話しかけようとします。
私もここでギターを教わりました(笑)
そして職員はいい意味で館長らしく扱いません(笑)
クチコミ数は市の施設の中でダントツ一位です。
「こどもの城があるから」という理由で引っ越してきた人間を3人も知っています。
こどもの城は表向きな関わり方を一切しない施設なので、大人にとって居心地の良い最後の砦的な場所になり得たのでしょう。
今必要なのは、親にとっての「最後の砦」なのです。
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