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☑️直島のモネを見てみたい

昨年、ふいにモネの魅力に取り憑かれた時期がありました。
「モネが見たい!できれば睡蓮が見たい!」という思いで美術館を調べていたところ、直島の地中美術館には、自然光でモネを見ることができる展示があるとの情報を見つけました。
「自然光…?」と疑問に思いつつ、単純に大きな睡蓮を見ることができるのは魅力的だと思ってチケットを即購入したことを覚えています。

土曜日の朝、早起きをして宇野港へ。
そこからフェリーに乗り換えて直島へ。
久しぶりに浴びた潮風はなんとも言えず心地よく、これから素敵な時間を過ごせそう!という期待感を与えてくれました。

さすがアートの島と言いましょうか、直島はあちこちに見所のある場所でした。
フェリー乗り場から美術館までの道のりには、カエルのオブジェと注意書きが点在していて、癒され、励まされながら目的地まで向かうことができました。

応援してくれるカエルさん
注意してくれるカエルさん


そんなこんなで辿り着いた地中美術館は、コンクリート造りの無機質な建物でした。
無機質でありながらあたたかな自然光が差し込む館内は、独特な雰囲気を醸し出し、特殊な世界に迷い込んだかのような気持ちにさせられました。

そして待望のクロード・モネ室に向かいます。
靴を脱いで部屋に向かうと、突き当たりの大きな睡蓮が目に入りました。
まだ部屋に入りきっていないのに、全体像すら見えていないのに、それでも目にうつる睡蓮の美しさに、思わず息を呑みました。

足元に大理石が敷き詰められた室内で、睡蓮と対面しました。
屋外が曇ったり晴れ渡ったりするのに合わせ、睡蓮を照らす光も揺れ動いています。
光の加減で印象が変わる絵画を、どれほどの時間見つめていたでしょう。

室内にはモネの他の作品もあります。
館内には他の作家のアート作品もありました。
それでも、モネ室突き当たりの睡蓮が最も魅力的でした。
室内をぐるりと見渡しては「やっぱりこれが素敵だな」という気持ちで突き当たりに向き直り、館内を巡ったあとで、最後に見納めをしておきたいとモネ室に戻り。
思う存分睡蓮を眺め、実際にモネと一緒に睡蓮の浮かぶ池を見つめている錯覚に陥りそうなほど堪能することができたあの1日は、とてもとても幸せなものでした。

地中美術館、また行きたいです。
次回はぜひ、地中の庭に睡蓮が咲き誇る頃に。

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