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まよけ猫鈴
今日は家事を片付けた後、大阪本町の方に足を伸ばした。
本町にある本屋さん、toibooksで管啓次郎さんという作家さんのイベントに参加させていただいた。
元々、読書は好きなのだが、スマホを持つようになってからはめっぽう読書量が減った。
時々思い立ち、本屋さんに行って本を選ぶのは楽しいのだが、全部読み切らずに積読の在庫を増やしてしまう…という事が多くなっている。
結論から言ってしまうと、とても感動して泣いてしまった。行く前は未知の世界わくわく、くらいだったのだが、予備知識無しだったこともあってか、心の琴線みたいなものにもろに食らった感じだった。
管先生の著書「へテロトピア集」からいくつかの物語を朗読してくださったのだが、先生が良い声の持ち主だったことや、これまでへテロトピアという概念を知らなかったため、現実に存在する場所や物事に基づいた仮想の物語を通して、自分の内面、はたまた世界みたいなものにまで思いを馳せてしまい、感極まってしまった。
自分にとってのへテロトピアは何かな、古巣だったり、ライブハウスかな、と考えたりした。マジョリティーとマイノリティー、国家、言語、価値、普通とは。環境破壊。
あまり分かっていない者が語るとちんけなものになってしまいそうなので、覚えておきたいこととか大事だなと感じたことは、ざっくりまとめて下書きにでも残しておこうと思う。
管先生、失礼ながら最初は厳しい方かなと思ったのだが、考え方や動物好きな所、最後は先生からお声がけいただき、有難く一緒に写真を撮っていただいたりもして、優しい方だなと思った。先生に教われる明治大学の学生さんは幸せだな。笑
また、toibooksの店主さんが進行を務めてくださったのだが、私だったら「なんかすごいです!感動しました!」で終わってしまう様な所を言語化する能力が凄すぎて尊敬した。店主さんの投げかけによって、先生から色んな話が出てくるのが面白かった。
16時に始まり、本来17時30分までの予定だったイベントは18時過ぎまで延長され、サインまでいただき、次の予定があったのでほくほくしながら急いでお店を出た。
日本橋で親友と落ち合い、彼女からは東京のお土産、私からは彼女が欲しがっていた使い捨てカメラを渡し合い、それぞれにその後やりたい事があったため、じゃ!と3分くらいで解散した。親しい友達だとこういう会い方ができて良い。
お土産は浅草で行列が出来るどら焼きだった。亀十というお店のものらしい。「あ、けど私は並んでないねん、にいさん(=彼女の旦那さんの愛称)が並んでくれたんで〜」と、しれっと惚気けてきやがった。また行ってみたい。
彼女は、御屋敷(またの名を行きつけのメイドカフェ)にご帰宅して行った。東京から帰ってきてすぐなのに。元気だね。
私はというと、その後すぐ帰ってジム行くぞ!と意気込んでいた割に、なんばパークスで買いたいと思っていたものを探しているうちに他の物に気を取られてしまった。
結局、元々買いたかったものは見つからず、代わりにふらっと寄った中川政七商店で「まよけ猫鈴」という鈴を見つけてしまい、可愛さと、あまりのいい音に連れて帰ってきてしまった。しかもせんひゃくえんだから…!
音に個体差があったので、1番心地いい、ちょっと高めのコロコロコロ…とした子を選んできた。
鈴とか風鈴の音、なんか求めてる音と違うなーと思うことが多いのだが、凄く好きな音だったことと、1534年から鋳造されている由緒ある小田原工芸鋳物です…!みたいなのにやられ(そういうの好き)、お迎えしてしまった。しかも猫。ひらがなでまよけって書いてあるのもツボ。
鈴の音に癒されながら厄払いも出来たら最強やん。
家に帰ってきて調べたところ、気に入っている人が多いようで、口コミの評価も☆4つ以上だった。口コミを見てしまうあたり、管先生の話を聞いた後だというのに、私も俗っぽいなあと思う。
積読がこれ以上増えるのを危惧している私だが、管先生の著作「本は読めないものだから心配するな」「星の王子さま(訳:管啓次郎先生)」「サーミランドの宮沢賢治」、井戸川射子さん著「無形」もお迎えしてきた。読むのが楽しみだ。
リンリン。