会えば会うほど、こわくなる

会えば会うほど、こわくなる

変なの。
自分でもそう思う、好きな人、彼氏に短期間で会えば会うほど、こわくなるのだ。

何が怖いのか、思っていた以上にはっきりとわかる。

どんどん好きになるのが、こわい

普段、人にはあまり期待しないようにしている。
期待が叶わなかった分だけ、勝手に悲しくなるから。

普段、人をあまり信じないようにしている。
信じていたことが違っていた時、勝手に辛くなるから。

勝手に期待され、勝手に信じられ、勝手に幻滅されるのは、たまったもんじゃない。そう思う、だから私はヒトに期待する事を、ヒトを信じることをやめたのだ。

ある種、これはやさしさのではと思う。
「どんなあなただって、それはあなただよ。」
私がよくいう言葉。人に否定されることが嫌いで、勝手に幻滅されることが嫌いで、そんな自分になりたくなくて出た言葉だ。

きっと、この言葉、とても耳なじみがいいんだろう。
あなたのことを、本当に想っていったわけじゃないかもしれないのに。

他方で、これは冷たさでもあると思う。
「いいんじゃない?それもあなただよ。」
これも私がよく言う言葉。自分のことじゃないから、否定したくない私は簡単に言う。
もし相手が私なら、嫌だろうなとも思うことでも。

本当に相手を想うなら、伝えてあげればいいのに。
結局私は理想の自分になるために、他人を利用して、なんの責任もない言葉を息をするように口に出すのだ。


すこし、遠回りしたような気がする。
会えば会うほど、怖くなる。好きになるのが、怖くなる。いつか来るお別れに、怖くなる。

表面上の、わたし。自信があって、堂々としてるわたし。誰にでも優しく(いるようにし)て、穏やかなわたし。

内側の、わたし。人を信じることが怖くて、心を許さないわたし。疑心で満ちた、わたし。

そんな私を食い破るみたいに、隠してる内側の私が、牙をむくのではないかと、怯えているのだ。




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