恋人と別れたくなる、午前2時半
このくらいの時間になると、恋人と別れたくなる。毎日ではないけれど、最近は多い。
いや、嘘をついた。もう少しだけ、具体的に言えば恋人を信じることをやめたくなるのだ。
人を信じることには労力がいる、気力もいる、勇気もいる。愛や恋がいつまでも続くとは思わない、思っていない。思えない。
彼は今も私のことが好きなんだろうか
彼は私と付き合っていて負担になっていないのかな
彼を不安にはさせていないのかな、と考える反面。
彼が好きな私は、私の中の良い(と評価されるであろう)一面で。
本当はこうやって人を信じることが嫌で、逃げ出したくてたまらない、臆病な人間だと知らないんだろう、こんな一面をみせたら好きじゃなくなっちゃうのかな、とも考える。
考えても、意味がないのにね。そんなことはわかってる、わかっているけどやってしまうから困っているんだよ。
私は彼氏のことが、好きなんだろうなと思う。だからこそ、彼氏から注がれる愛が、気持ちが怖い。いつか無くなってしまうんじゃないかと、まだ来ない未来を想像して、嫌になってしまう。怖くなる。痛みには弱い、傷つきたくない。逃げたい。
誰にも期待しない、誰も信じない、それが一番楽だ。
彼氏を信じることをやめたくなる、そんな午前2時半。これからもこうやって葛藤して、なんとか毎日生きていくのかな。誰かを一生かけて愛したい。誰かに一生かけて、愛されたい。