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ひかりとともに~タダノワタシ日記③

高知に来てからというもの、すっかり健康的な生活をしている。

朝陽とともに目覚めて、夕陽とともに一日を終える。身体を動かしてほどよく疲れているからスマホもほとんど見ないで次の日に備えて早めに寝る。

そんな暮らしを繰り返して、あっというまに一週間が過ぎた。

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今回、四国八十八ヶ所を廻りはじめるにあたって、わたしのやりたいお遍路ってなんだろう?と考えてみた。

これまでわたしは仏様とはほとんどご縁がなく、基本の般若心経すら知らないし、お大師さまについてもほぼなんの知識もなかった。

そんなわたしがやりたいお遍路とは?と言われたら、なにかの証みたいにただ決められたやり方で決められた場所を廻るだけではなく、その土地のひとびとと出逢ってことばや温もりを交わしながら、そこにしかない色や風景を見ながら、もっと大きな枠組みで四国を旅してみたいなと思った。

そして友人と話していた時に、ふと炊き出し、ということばが頭に浮かんだ。

わたしの人生はいつでも、あのでっかい鍋でグツグツされてるごった煮のようで、わたしにできること、わたしだからできることって、これやん!ってピンときた。

どんなに辛いことがあっても、やりきれないほどしんどい時も、そこに一杯のあったかいお汁があれば、不思議とひととひととの間にことばが交わされて生きるちからになる。

それを体感として知っているわたしだから、いまできることってこれかもしれない、そう思った。

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高知には数年前からずっとお世話になっている農園さんがあって、そこのオーナーが持っているキッチンカーを借りられないかと交渉してみることにした。

キッチンカーがあれば、車で各地を廻りながら炊き出しができる。

仲間のお遍路さんに炊き出しをしながら、自分も廻るのって新しい!お接待をしながら廻るお遍路さんって聞いたことないよね!?

突拍子もないアイデアに、友人たちと盛り上がった。

そうしてあれよあれよという間に、話が面白いように転がってゆく。

わたしはキッチンカーを貸してくれることになった農園にしばらく居候させてもらいつつ、農作業のお手伝いをして炊き出しのための資金を稼ぐことにした。

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それからまあいろいろあってキッチンカーの準備が整わず、ひとまず神戸へ帰ることにしたので、炊き出しはともかく、自分の車でお遍路を廻ることにした。

まずは、高知から。

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よし、準備は整った。

あとは、行くだけ。


はじめての景色を見て、何を感じるのだろう。

これまでにやったことのないことをしたい。

自分の眼で見たものを、どれだけうつせるか。


炊き出しの代わりに、いまできそうなこととして別のアイデアも浮かんだので、それもやってみる。

なんでもまず、やってみる。

動くことで得られるものを、取りに行こう。

そんな感じで、計画性ゼロ、なわたしのお遍路さんがようやくはじまる。


こんなわたしだけど、わたしなりの旅を見て、感じて、喜んでくれるひとがいる。

いまはそれが旅の原動力となっている。

あなたの代わりに、あなたと一緒に、わたしがまわるお遍路の旅。


タビノキロクはこちらから。


では、いってきます。

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旅のはじまりはこちら。




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