自由のしるし ~目の前のレールなんて軽々と飛び越えて、ゆけ~
帰宅してポストをのぞいたら、見覚えのある封筒が届いていた。
このクリックポスト便…
Kojiさんからだ!!
さっそく開けてみると、新作の『自由のしるし』が温かいメッセージカードと共に包まれていた。
私が愛してやまない、Kojiさんの心象風景ブックカバー。
私はすでに、ここのブックカバーを2つ持っている。
だけど。
『自由のしるし』の絵柄が発表された時、心が一気に持っていかれた。
これは、私の旗じるしだ。
なぜだかそう思った。
そして、Kojiさんのこのエッセイを読んで、心の奥底に押し込んでいた苦い記憶を思い出した。
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私は、自由を勝ち取るために、ほんの幼い頃からずっと戦ってきた。
Kojiさんが言うような柔らかいレールに乗せられて、それをよしとしてきた自分。
誰かが敷いたレールほどつまらないものはない。
そこはなるほど歩きやすいかもしれないが、その先にはなんの光も見えない。
もうずっと歩き続けてきたその先へは、たぶん目をつぶっていてもすんなり走れるよ。私なら。
だから期待しているんでしょう?あなたは。
でもそれは何のために?誰のために?
私は私にしか作れない道を切り出して、そこを歩きたい。
ちょっと普通ではない家庭に生まれてしまった私は、世間一般、ではあり得ない価値観により、そのレールを外れたらお前は死ぬのだ、と絶えず脅されてきた。そこを降りることは自死に等しかった。
それでも。
構わない、と思った。
この生ぬるく軟弱で何の踏みがいもないレールに乗って、このまま自分の心を殺して生きていくくらいなら、同じじゃないか。身体が死んだとしても何も変わらない。
足がちぎれてもいいから、ギザギザの岩場へとはみ出してやる。
谷底に落ちてたとえ傷だらけになったとしても、決して死なないことを証明してあげるよ。私が。
そうして私は、あれだけ脅されてきた谷を軽々と超えて、晴れて自由を手に入れた。
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すでに私の手元にはいつも『祈り』がある。
出かけるたびに文庫本につけたり、手帳につけかえたりして愛用しているけれど、新しい『自由のしるし』は絶対に手帳カバーとして、ずっと一緒に歩きたいと心に決めていた。
今日出かけた時の手帳はこうだった。
(『祈り』のイメージに合わせて、初めてボールペンをブルーブラックというインク色にしてみたら、なんだか素敵な文字が書けるようになった気がして、とても気に入っている。)
さっそく手元に届いた『自由のしるし』をつけてみたら、こうなった。
うん、控えめに言って、最高だ。
ポケットからチラリとのぞいている可愛らしいミニカードは、例のレアチケット。
好きなもので心を満たすのはなんて気持ちが良いのだろう。
大好きなひとたちやものたちのおかげで、最高の一日になった。
ありがとう。
そしてあの日、勇気を振り絞って飛び越えた私にも、心からありがとう。
私のしるしは、ここにある。
サポートというかたちの愛が嬉しいです。素直に受け取って、大切なひとや届けたい気持ちのために、循環させてもらいますね。読んでくださったあなたに、幸ありますよう。