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瞬発力をきたえる

今日、不定期に通っている歌のレッスンがなくなった。

先生の都合で昨晩連絡が来て、「そっかー、じゃあ明日なにしようかな。家の片付けでもしようかな」とぼんやり考えていたら、こんな記事が目に飛び込んできた。

いきなりの関西上陸!

このひとはいつだって突然現れる。

目的は「11月22日(金・いい夫婦の日)に開催されるAgape単独ワンマンライブのチケットを、手売りで20枚売るまで帰れま10」を、自主開催するからである。チケット代金は2000円。手売りで買ってくれたひとには、直接お渡しして握手をさせていただくと同時に、おはなをお渡しできたらと思っている。


会いに行け、って言われた気がした。

ので、即連絡した。

大阪で会えることになった。


Agapeファンとして、記念すべき単独初の、しかも全員揃ってはまだ2回目!のライブは外せない。11/22の大阪ライブは発表された時から絶対行くと決めていた。メンバーそれぞれがチケットを手売りするみたいだということは知っていたけど、こんなの読んじゃったら私は、そりゃやっぱり坂爪圭吾そのひとから買いたい。


待ち合わせ場所にそのひとはいつものようにリュックとビーサンで現れた。

持っているギターケースが今日はやけに大きく見える。あれ?ハミングバードってこんなに大きかったっけ。

おはなをいただく。可憐な色のおはなの名前は、ブルースターというらしい。


彼がギターを取り出して、さっそくライブがはじまる。

観客は私ひとり。

風の音にまぎれてその音色を見失わないように、目を閉じて、耳をすませる。


こんなに贅沢な時間があっていいのだろうか。


聴かせてもらった曲は私だけの宝物にしたいから詳しくは語りたくないけど、一番好きな曲を一緒に口ずさんで、最後はそのへんの鳩までが、彼の唄を聴きに来ていた。


最高の時間。


そして、目的のライブチケットはなんと、まだこの世に存在してなかった。

「これから手書きで作ります!」と言って、本当に買ったばかりのカードとペンで、チケット第一号を手渡しでいただいた。

ファン冥利に尽きるとは、このことだ。

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私はこのひとに出逢ってから、瞬発力というものがめちゃくちゃ出せるようになった。

行きたい!と思った瞬間に、もう決める。会いたい!と思ったら即、会いに行く。そういう自分がどんどん出てきて、自分でも驚く。

不思議な時間軸に生きている彼は、いつも、いま、とその一瞬だけ先、のことしか考えていないように見える。だから、彼のいまに立ち合いたければ、こちらも瞬発力を鍛えておかなくてはあっという間に通りすぎてしまう。


私はまた次のいま!に向けて、瞬発力を磨いておきたいと思う。


彼を見送って、見つけたちいさななんでもない公園で、持参したお弁当を食べる。

さっきまで風が強くて肌寒かったのに、急に日差しが出てきて、あったかいベンチでラジオを聞いていたらうとうとしてしまっていた。

こんな時間にこんなところで寝てるひと、いる?

気づいたらまた、鳩が集まってきていた。


しあわせな時間。


明日からまた、がんばれそうだ。


あ、やば、電池がない。

よし、こっちも充電!


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投稿したらなんと、すぐにお知らせが!

ありがとうございます!背筋が伸びる思い!!

Agapeないし坂爪圭吾ファンの皆さん、ご本人から直接渡してもらえる、しかも手書き!の貴重なチケットを手にするチャンスはいまだけ!!


いまこそ、瞬発力を!!!

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タダノヒトミ
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