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「華優希」というタカラジェンヌⅡ〜私の愛した、宝塚のつむじ風〜

こんにちは、みみまみです。

華優希さんが、真彩さんの
ディナーショーをご覧になられていたと聞き、
久しぶりの贔屓のナマ情報に
心がホクホクしております。(((o(*゚▽゚*)o)))

う、うれしい・・・。
贔屓の元気が、私の元気。

その結果、今回も長文となりました。(^_^;)
ご容赦ください。


この記事は私の主観が入っております。
読む上で、その点はご注意ください








第2章 

黒髪の巫女姫




前回、『はいからさんがとおる』の
オーディションまでの
お話をさせていただきました。

そして、そのまま
『はいからさんがとおる』のお話に
レッツゴー!!!と思ったのですが・・・。


『はいからさんがとおる』公演の前に
華さんにとって大きな公演が2つありました。



それが、
●2017年全国ツアー公演『仮面のロマネスク/ EXCITER!!2017』

そして

●2017年大劇場公演『邪馬台国の風/sante!』

『はいからさんがとおる』のオーディションは、
おそらく、この2公演期間のどこかで
行われたのだと思います。
(公開情報がないので、確証はありません。)


全国ツアー公演『仮面のロマネスク』では、
初めて通し役を貰えた華さん。
ジュリーという、可愛いメイドさん役でした(^^)

・・・この時の華さん、本気で可愛さ一本勝負で
全国を回っていました。

過去のスカステの番組か何かで、
恋人役をした水美舞斗さんが、
「可愛い!!!」と力説しまくっていた(^_^;)

稽古場でも華さんが可愛くて、
水美さんが思わずニコニコしてたら
周囲から笑われたというのは有名な話。

まぁ、でも、そうなるのも分かるなと思います。
端的に言って、可愛さの塊です(断言)




そして、大劇場公演『邪馬台国の風/sante!

『邪馬台国の風』は、
宝塚ファンの間では有名な作品ですね。
・・・悪い意味で(^_^;)

これ以降、駄作と呼ばれる作品に対して
『風が吹いている』と表現する様になった
キッカケとなった作品でもあります。
(脚本・演出に難はありましたが、
公演自体を、演者が実力で捻じ伏せるという
荒技を繰り広げたので、
見応えはあった公演だと思います。)

そして、華優希さんが、初めて新人公演で
主演となった作品でした。

宝塚において、トップになるためには
まず『新人公演主演』というカードを
複数回、勝ち取らなくてはいけません。

新人公演主演という経験がないまま、
トップになる方は殆どいません。
奇跡に近い。

なので、華さんが新人公演の主演をしたのは、
トップになるカードを一枚、
手に入れたことになります。

しかし、新人公演主演をしていても、
トップになれないジェンヌは多くいます。

そして、反対に、新人公演主演をせず
トップ娘役に就任するという
”奇跡”を起こした娘役が、当時いました。

それが、『仙名彩世』という娘役です。








『華優希』というタカラジェンヌを語る上で
欠かせない存在は、多くいます。

相手役だった明日海さんや、柚香さんは
その筆頭でしょう。

しかし、『娘役』に絞るのであれば、
『元トップ娘役・仙名彩世』ではないかと
私は思っています。

華さんにとって、
憧れの存在であり、
尊敬の対象であり、
前を歩く師であった仙名さん。

仙名さんを一言で表すなら
完璧なる娘役

歌も踊りも芝居も上手く、
衣装の着こなしや、アクセサリーのセンス、
鬘のバランスや、メイク、
全てがハイレベルな方。

そして、組の上級生・同期・下級生からも慕われ
他組のジェンヌさんからも尊敬される
明るく温かいお人柄。

そんな仙名さんの唯一の弱点は、
宝塚のヒロインが演じにくい
大人っぽさが持ち味の容姿でした。
(この持ち味のため、新人公演主演カードを
貰えなかったと言われています。)

しかし、正直、その弱点さえも
娘役芸や、積み重ねた技術で
ねじ伏せてしまう実力者。

相手役である、明日海さんとの相性もよく、
厳しい宝塚の演出家達も

「素晴らしい娘役!」

と、太鼓判を押すほどのジェンヌさんでした。




華さんが、初めて新人公演主演を飾った
この『邪馬台国の風』は、
仙名さんのトップ娘役お披露目公演でした。

華さんが研4にして、
芝居の種が芽吹き始めたころ、
奇跡のトップ娘役として
大輪の花を咲かせ始めたのが
仙名さんです。

そして、これ以降、仙名さんは
多くのファンに支持されて
丸2年、トップ娘役を務め上げました。

その間、仙名さんは
常に華さんの目標であり続けます。

華さん自身、退団間近のインタビューで、
「この時、仙名さんから教えて頂けたことが、
今の私の、大切にしたいことの全てでした。」
と、振り返っていました。

しかし、同時に、
この『完璧なる娘役』仙名さんとの比較が
華さんに批判を集中させる一つの要因とも
なりました。

これは、いづれお話しさせていただきます。










初めの新人公演主演『邪馬台国の風』について
話を戻しましょう。

結果として、どうだったのか??




・・・正直言います。
とても評価の高い新人公演でした(((o(*゚▽゚*)o)))



新人公演担当の演出家の先生が頑張ったのか、
「本公演より、演出が観やすいんじゃない??」
と言われていました。(どうなんだ、それ???)





私は映像でしか観ていないのですが、
相手役の飛龍つかささんも、
初めての新人公演主演にも関わらず
朗々と歌声を響かせ、しっかりした役作り。

そして華さんは、
突然、邪馬台国の女王となった少女・マナの
戸惑いや哀しみを、
初々しさを前面に出し、演じ切っていました。

処刑される前日、恋した男と逃げ出す瞬間、
神からの託宣を受けたマヤ。

邪馬台国の人々を、隣国の陰謀から救うため、
女王・卑弥呼として、残ることを決めたマヤが
深い哀しみを抱きつつ呟いた、
「私は・・・もう、マヤには戻れないのか・・」
というセリフは、胸に迫るものがありました。

華さんの大きな瞳が哀しみで揺れ動く様は、
マヤの心の葛藤がよく分かり・・・(T_T)


『華優希』の芝居を味わうという意味では
とても良い作品だった思います。










そして、この時の華さん、
すごく可愛いんですよね・・・(*゚∀゚*)

私、ヒロイン力って、
イマイチ分からなかったのですが、
「これか!!!」
と思いました。

美しい女王の衣装をまとい、
ヒラヒラと白い花びら舞う中で
微笑む姿とか・・・

美しい大和絵そのものでした。(うっとり)


ただ、この新人公演でも華さんは、
自分の考える
新人公演主演を務めるような娘役さんと、
自分の実力が追いついていかない現実の狭間で
苦しんでいた様です。




そして、この新人公演が終わった後、
ついに、華さんは、あの作品へつながります。

多くの人の心を揺さぶり、
つむじ風を起こした『紅緒さん』へと。

そして、柚香光さんという
『華優希』という娘役にとって
何より縁深き相手役へと。


第三章に続く

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