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"ラビット病"私のロバちゃんを探して。



まだ最後まで読んでいない。
でも、どうしても書きたくて仕方なくなったので書いてしまおうと思う。


Twitterのbotで見かけて文章がかっこいい女性だな~と思って、本屋に行って山田詠美さんの小説を数冊まとめて買った。
そこで一番最初に読み始めたのが”ラビット病”


気分的に愛に癒されたい気分で、とにかく内容が甘いらしいというレビューを読んだのがこの本を一冊目に決めたきっかけ。


タイトルからはまったく想像がつかず、さっそく本を開いてみるとイメージしていた綺麗な言葉とは言えない変わった台詞、鋭いイメージとは違うゆるゆるとした物語の展開。

それでもすいすいと読めてしまう、日本の米軍基地で働く黒人のロバートとお金持ちながらも天涯孤独で破天荒なゆりちゃんのお話。


内容は二人の生活を描いた短編がいくつか入っているのだけど、破天荒なゆりちゃんをどうしても自分と重ねて見てしまう。

ゆりちゃん、超分かる。って心の中で何回言ったか分からないくらい。

彼女は全く人に媚びないし、人に合わせない。
好きな男以外に愛想を振り撒かないし、でも感情に素直でかなり不器用。

そんな彼女を心から愛おしいと思って、好きな人と温かい食事をとることを幸せだと知っているゆりちゃんとは全く違う環境で育ったロバート。

全く違う環境で育った二人が離れたら死んでしまうラビットの様に、双子の様に、本当にお互いを愛し合っているお話。


あーーー私のロバートはどこーーーーーーーー!!!!!

そう叫びたくなる。
男遊びなんてダサいと思うくらい暖かいし、なんか幸せ過ぎて泣きそうになるくらい二人が羨ましい。


短編の中でもタイトルと同じ”ラビット病”に登場するみり子としん子という女二人。
読みながらこういう女の子が結局モテるんだ。そう思った。

でも、私はやっぱり不特定多数に愛されたい訳じゃないんだなーと、再確認した。


ゆりちゃんが言ったとおり
「あいつらとは話合わないよー」
なのよね。絶対無理。

たくさんに少しずつ愛されるより、一人の大好きな男にめいっぱい愛された方がいいに決まってる!

そう思わせてくれて、この気持ちをどうしても文章にして消化したくて書いた。
あー続き読むのが楽しみで仕方ないなぁ。






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