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ぺりぺり音の訴え

痛い。
膝が痛い。

自宅の壁に手をかけながらプリエ(バレエの膝を曲げる基本の動き)をすると
突然の運動に不満を漏らすようなぺりぺりという音。
そして突き刺さる痛み。

先月記事を書いてから原点回帰の有言実行でバレエのレッスンを自宅でしていた矢先に膝を負傷しました。
(なぜ自宅でバレエレッスンをしているのかはこちらの記事から↓)

いや。
というよりもこの膝からの恨み節には少し前から気がついていたのですが、ずっと聞こえぬフリをしていたのです。

*
今年の頭に2階建ての家に引っ越したのを機に階段移動が増えました。
いままでマンションにしか住んだことがなく、日々の生活の中でこんなにも上下運動が必要になるのかと驚き。
引っ越したばかりで生活動線が定まっていなかったこともあり、

洗濯を干すにも、読みたい本を持ち出すにも
上。下。上。下。

玄関口で忘れ物に気づいて
上。下。上。下。

そこにいつしか
[ぺりぺり。ぺりぺり。]

と膝からのお小言が加わったのです。

痛みがあるわけでもなかったので、ずっと聞き流していたのですが
この度の原点回帰バレエが始まった為についに膝も嫌気がさしたのでしょう。
遠慮なくお小言に痛みを添えてくるように。

これが結構な痛みでして、バレエの一番基本の動作だけでも感じる程だったので[踊る]なんていうことは全く叶いそうにありません。

*
今まで踊っていなかったくせに[もう踊れないのかも]と思うと急に不安になって病院へ。

受けた診断は[滑膜炎]

様々原因はあるそうですが、私の場合は運動による負荷が原因でそれが積み重なったのではないか。ということでした。
幸い症状は軽いそう。
先生から「日々のケアと運動後の冷却をしっかりすれば踊っていいですよ。」という言葉を聞いたときは、ほっとしたのと同時に、身体を労わってこなかった事への情けなさと自分への申し訳なさで前が向けなかったです。

ごめんね。膝。
ごめんね。踊りたいってずっと言っていた私。
聞こえないフリはよくないね。

-診断を受けてから早一か月-

約10年振りに袖を通す当時のレオタード。
初めてネットで注文したら、ほんの少し小さかった新品のバレエシューズ。
そして冷却用の湿布を携えて。
バレエのレッスンに向かっています。

痛みはしっかりケアしながら。
膝から聞こえるお小言はまだ続いているけれど、不満だけじゃなかったら嬉しいな。

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水木 彩也子
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