抹茶のサラダバー事情
犬と暮らしている方には馴染みのある言葉、犬の「サラダバー」。
フツーに使っているけれど、馴染みない人には「何それ?」だと思います。
犬のサラダバー:犬が散歩中などに草を食べる行為をのことを指す通称
サラダバーをしない派の犬もいますが、する派の犬は多いとのこと(下記リンクより)。
抹茶は、する派です。お散歩中に見つけたお気に入りの雑草を美味しそうに食べるのをよく目にします。
どんな種類の草を食べるのか
彼女が好きなのは、イネ科のシュッとした葉っぱとまだ背の低いセイタカアワダチソウの柔らかい葉っぱ。
ドッグトレーナーとしてお仕事をさせてもらっていると、ご愛犬の草を食べることについてのご相談もよく受けます。
わんこさんによりお好みがいろいろあって、よくあるのが抹茶と同じくイネ科のシュッとした葉の部分。
他にはシダの葉や猫じゃらしのじゃらしの部分が好きな子もいます。お口の中でモサモサしそうですけどね。
変わったところではタンポポの花の部分がお好みの子も。その子はお庭のタンポポを食べ尽くし、次の年はお庭にタンポポが生えなかった程でした。
この子の場合はかかりつけの獣医の先生にもご相談なさったそうですが、特に問題はないのではないかとのことだったそうです。
ヘルシーな響きのタンポポコーヒーなんてのもあるくらいだし、害どころか身体にいいのかもしれませんね(笑)
草を食べることによる弊害
草を食べての目に見える問題はというと、お家に帰ってから吐くことがあるということ。食べる量にもよるかと思いますが吐かない子もいます。
大きな問題としては、中毒です。
知り合いのわんこさんは、除草剤のかかった草を食べたらしく、命を落としてしまいました。
散歩後に様子がおかしくなり病院に連れて行ったものの手遅れで手の施しようがなく、血を吐きかなり苦しみながら亡くなったそうです。
食べてはいけない植物のもあります。その辺りも気をつけたいところですが、犬側でそれらを好まないのか問題になることはそう多くないように思いますが、気をつけるに越したことはありません。
いろんな考え方はあるようですし、頻度や量によるところもあるとは思いますが、草を食べること自体は、下のサイトによると問題はないのではないかとのこと(調査報告あり)。
草を食べる問題への対応策
草を食べさせないようにすることはできますが、ワクワクすることの少ない家庭犬のせっかく楽しみを安易に奪うのはどうかなと思います。
うまくいくいかないはあると思いますが、お庭があれば、わんこさんのお好みの草を残しておいて、思う存分サラダバーを楽しんでもらうこともできますし、犬猫用の草をお家で育ててそれをあげることもできると思います。
以前、うちに猫がいた時は犬猫の草を室内で育てていました。燕麦(えんばく)という種類です。猫はそれを食べてはケポッたり、ケポらなかったりしていました。(ケポる:毛玉などを吐く)
抹茶もそれを食べようと草を噛んで引っ張りあげるのですが、鉢ごと持ち上がってしまいます。
それならと、私が手で鉢を持って支えたのですが、今度は鉢から土ごとスポッと抜けてしまいました。
こんな感じの草と鉢でした↓
では別の方法ということで、草をハサミで切ってお皿に入れてあげてみたり、長めに切った草の下の方を持って引っ張って食べてもらうなどしてみましたら、食べたは食べたものの、次にはつながりませんでした。
対して、外での抹茶の様子は、同じ草の生えている中からどういう基準かわからないけれど、一部の草を厳選して、さらにそれをブチブチちぎるのも楽しみながら食べているように見えます。
私が「これはお好みかな?」と、ちぎった葉っぱを抹茶に献上するも、かなりの確率でスルーされます😭
食べることだけでなくそれまでに至る工程も楽しんでいるようなのです。
なので、私が抹茶のサラダバーに付き合うのは、もっぱら散歩中ということになっています。
が、注意は必要です。
ここなら大丈夫という場所を選ぶのですが、時期によっては除草剤や農薬が使われることがあるので、その心配がある時や予めわかるときはその時期だけそこを散歩コースから外します。
そういう場所だとわかっているのに連れて行って、抹茶が草に興味を持つたびにやめさせるのはお互いのストレスになりますからね。
と言っても100パーセント避けることはできません。
もし、顔色の悪い草を発見し、ここヤバイ!となったら、トレーニングモードで抹茶に脚側(きゃくそく)歩行をしてもらいながら、そこを通り過ぎます。
楽しくトレーニングしたことをリピートするのは、楽しさもリピートすることになるので、こういう時は教えておいてよかった!と思います。
脚側歩行自体たまにしかしないので、抹茶もここぞと張り切ってくれます。彼女にとってはサプライズ的な嬉しい効果もあるようで楽しそうです。
最後に
いろんな考え方があって、犬により感じ方も様々です。これが絶対正解ということもなさそうだし、時や場所やその他の条件により対応は異なるものだと思います。
そもそも草にアレルギーのある子は草は避けたほうがいいでしょう。
今回紹介したのは、私と抹茶のやり方です。
この記事をここまで読んでくださった方の「うちはこうやってるよ。」とか「こんな方法がいいんじゃない?」とか、何かありましたら、ぜひ、コメントをいただきたいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
たばたまき