[No.3 女帝 逆位置]mimiの妄想劇場
『より良いモノを創りたい』
女帝は願っていた。
願いが強いがために、
焦る気持ちを押さえることが出来ない。
話す言葉にも力が入り込む。
「どうして言う事が聞けないのですか!」
女帝が必死になった分だけ、
彼女へ話しかける者が少なくなった。
「皆のためにやらなければならないのに」
もがけばもがくほど、
女帝の思うように事が進まなかった。
ふと静かに流れる川の水面に、
自分が映っていた。
「……こんな顔になってしまったのですね」
あきらかに余裕の無い、
怒りの感情がむき出しになった顔。
女帝は自分の頬を、
両手で思いっきりはたいた。
「私が変わるのよ!!
このままでは誰も私の話なんて聞いてくれないわ」
ゆるぎない決心。
彼女が優しさで行動出来た時、
あたたかい気持ちで溢れる世界を、
創れるに違いない。
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