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【はじめに】ここにコンプレックスに苦しむ一人の女がいた

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ここにコンプレックスに苦しむ一人の女がいる。
かわいくない、とか、太ってるとか、世の女性が悩みそれを払しょくするために大金を使うようなもの。
トラウマなどで苦しみ人間関係や自分自身を複雑にするようなもの。
そんなコンプレックスを複合的に組み合わせた女、それがこのエッセイの作者である。

コンプレックスを箇条書きにするときりがない。

中学時代は一重なんて住民権あんのか?と思ってたし
美人の親友の「引き立て役」だと揶揄されたこともあるし
何やっても痩せないし
実はわきがなのに運動部だったし(無自覚スメハラだった。チームメイトに菓子折り贈ってお詫びしたい)
剛毛だし金属アレルギーで肌弱いし
爪は小さくて丸いし歯が黄色いし

40代になった現在だと、
男じゃないかと思うほどの薄毛だし
相変わらずわきがだし
痩せないどころかおデブの領域に突入したし

・・・ああダメ。
死にたくなってきた。

外見外(この字面、ぎらーんってにらまれてるように見える)でもたくさんある。
長女で厳しくしつけられて自己肯定感は低いし
順番でいじめられる学生の暗黒ターンはもちろん回ってきたし
死にたいなあと思ったりしながら踏ん張ったこともあったし
就職活動もなかなか決まらないし
ブラック企業に入社して体壊すし
その後の仕事もクビやらまたブラックやらで安定しないし
結婚はできたものの、夫は金遣い荒いからお金貯まらないし
セックスレスだし
離婚寸前にもなったことがある。

ああ…書いてて泣きそうだ。

しかしながら。
不思議なことに周囲に言われる私はこうだ。
「悩みなさそう~」
「いつも笑ってて楽しそう」
知人のお母上なんて「なんか凛としててかっこいい」なんて、家族の食卓で話してくれてたらしい。
凛!?
RIN⁉
なに、それ!

凛とする
冴えて、引き締まっている様子などを表す表現。 容姿や態度、物腰などが、清らで勇ましく、美しいさま。 凛々しいさま。

weblio辞書

まったくもって逆だ。それを証明するように私の真の友人、家族にそのことを伝えると、ぎゃはははと涙を流して爆笑していた。

いやーかっこつけもここまで行くとプロとしてお金もらいたいくらいだ。
それくらい私の取り繕い、作り笑い、つぎはぎはうまいのだと思う。

コンプ(レックス)をコンプ(リート)

しかし。
齢40にもなると、人生のゴールを想像することが増える。
ゴールテープを切ったときに、きっと振り返るんだろうなこの道を。
なんて想像するわけだ。
すると、肉体、親や家族、友人まわり含む人間関係、そしてコンプレックスなんかはもしかしたら必然的なものなのかもしれないと思ったりもする。
コンプレックス、とりわけ容姿なんてほぼほぼ生まれたときに決まってる。
それが必然なら、神様はなんでわざわざそんな違いをつける必要があったんだ?
もしかしてコンプレックスは悩んで苦しむためじゃなく、それを踏まえてどう生きるか?ってことなのか?
生まれたときからの課題=コンプレックス?
だとすると・・・
乗り越え方があるんじゃないか?
コンプレックスにせよなんにせよ「環境」ってもんは、ゲームでいう「装備」とか「ステージ」的なやつで、つまり「クリアありき」であるものなんじゃないか?
そう思うに至った。

思い返すと、コンプレックスやトラウマをつぶすべく試行錯誤してきたこともあるし、今は気にならなくなったこともある。
私が一つ一つやってきたこと、そして今現在のもがきも踏まえてまとめておきたい。

だってそれこそが私が生きた証明だと思う。
ずっと笑ってキラキラに囲まれて楽しく生きてきた人じゃない。

ネガティブありきの人生だ。

願わくば、コンプレックスに悩む多くの人たちに少しでも「なんとかなるかも」と思ってもらえたら嬉しい。

そして、みみみくになる

そうだ。
書くなら著名が必要だ。
本名に近いものや、少しもじるのもいいが、赤裸々に書きたいのでまったく別の名前がいい。
そもそもコンプだらけの人間が、堂々と自分の名前を言って語れるわけがないもんだ。

半生を反省するから「はん せいこ」にしようか?

うーん、ダブルミーニング系でももうちょい変えたいし、はんさんって人がまあまあ近くにいるから彼女がよぎる。

しかし日本語って、面白いな。
同音異義語だけどなんとなく同音同士が意味を補い合うようにも思う。

コンプレックスで一番近そうなのは「み」かもしれない。
美・身・実と漢字が私の悩みに近いし、今「3」月だし。

よし。
美・身・実+苦で「みみみく」だ。

よろしくお願いします。みみみくです。




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