「よかったら」で来るお誘いはだいたいよくない
コイツ腐ってんな??となる未来しか見えない。いいもん。
私はバズってるポストに変なリプを繰り返し飛ばしまくっていたり、パクツイだとか時事問題を連想させるキーワードだけを無意味に組み合わせた文章に猫様をはじめとする愛玩動物たちのメディアをつけてインプレ稼ぎをしたりしている公式マーク付きのニュータイプ業者の方が腐ってると思うもーん。
件題について。
Twitterに限らずあらゆるSNSでだいたい見かける不誠実ワードに「よければ/よろしければ/よかったら」その他それらに類する表現があるなと私は思っている。
さもテイネイでコシのヒクいジョーシキ人を装って、自分の気持ちをまるで土砂を押しのけるブルドーザーよろしく押し通そうとする人が多数おられるわけで、私はそういうタイプの人たちを陰でこっそり「重機系」と呼んでいる。
我ながら明らかで朗らかな悪口で天晴れである。
他意を持たずに言葉本来の意味と用途で使っている方々に対しては失礼だと思うけど、かの一言を見るとどうもコイツも重機系なのではと一瞬でも身構えてしまう自分が悲しい。
今回はそんな重機系の人々がこよなく愛する「よければ」「よろしければ」「よかったら」について私なりに考えていることをちょっとだけ長々と書いてみようと思う。大丈夫、ハリーポッターシリーズよりは全然短いから。たぶん。時間つぶしくらいに斜め読みしてもらってちょうどいいかもしれない。
なので、「よかったら」読んでみてほしい。
そもそも「よかったら」とは何なのか。
これはあくまで私見にすぎないし、そもそもこのnote記事自体も無料公開してるからそこまでエビデンスを回収しようとも思ってないテキトー文で満たしているからなんとも説得力に欠けるところではあるけれど。
本来の姿は「宜しければ」なんだろうな。と思っている。
「宜しい=決して悪くはない(嫌だ/わからない/怖いなどのネガティブな印象が特にない)」という比較的肯定側寄りの表現を、仮定した形として「宜しけれ」に変換して、さらにおしりに「ば」を接続したなかなかフクザツなお家柄にお生まれのお言葉なのだろう。
つまるところ、「決して悪くはない(嫌だ---etc.な印象がない)と思ってるならば」、自分が提案する何かを採用するかどうか検討してくれないか?みたいなのがもともとの用途であって、そこに至るためにわりと長い説明とかプレゼンテーションがあって然るべきでないのかしら?と思う。
例えるなら、
〜〜〜長い説明〜〜〜
よろしければ、(一呼吸)、確認(強調)ボタンを、押してください。
と、こういうのが本来の姿だよきっと。
それから使うべき状況。
たぶん、たぶんよ?「相手が何か困っていて、自分がそれを解決するべく助力ができると思うから申し込む」みたいな時に使うのが正解じゃないの?
例えば電車の中にオバァがおったと。満員であると。そのオバァ困ってはると。オバァに席を譲る時に、
(お節介と思うかもしれないけど、私なんぞが座ってたところでも)よかったら座ってください。みたいな。
あるいは道端にオバァがおったと。両手に荷物抱えてはると。オバァの荷物を持ってあげようと声かける時に、
(何の役に立つかようわからない私なんかの手でも)よければ持ちますよ。とかさ。
またはどうもドタキャンされたっぽいイケメンあるいはギャルがおったと。なんか落ち込んでそうだと。そこに多少の下心を持っていてもここでは良いと思うけど、その人に声をかける時に、
(せっかくの約束の楽しみが消えて残念な気持ちを埋める相手が自分なんかでもあなたが)よろしければ食事行きませんか?とかね?
私が思うに、この状況を無視して「よかったら」「よろしかったら」「よければ」って来るから何だコイツってなるんちゃうかしら。
なぜなら私がそれを不誠実ワードに認定する時って私とくに困ってないのに、それをあたかも「あんた困ってるでしょ?わかるよ。仕方ないなぁ○○してあげるよ(これこそ重機系)」みたいなさ、何だその絶妙な勘違いを持ってして宇宙から海の深淵を見下ろすかのような上から目線は??ってなるから何だコイツってなるんだよ。きっとそうだ。そうに違いない。私以外にもいてほしいこの感情を持ってる人。
きっともともとこの「宜しければ」たちは単にクッションの役割を果たすところから使われるようになっていて、あまりの便利さと丁寧っぽさ、それから本来伝えるべき前提条件をある程度(35〜70%くらい)削って軽やかにしたとしてもその言葉が持つファジーさから、いい時は相手にその削った分がちゃんと伝わることもあるだろうけど、何事か不都合なことがあった時には「いやそんなつもりねーしマジ草」みたいな逃げ口実にできちゃうのを巧みに使ってるっていう印象を強く受ける。
どっちかといえば私にとっては後者感が強い気はする。メ○カリにもいるからねそういう人。「よかったら半額にしてください」とかさ。なんもよかねーよ。900円から半額を要求すなお前は。
んで。
なんでこんな話始めたのかというと。
まるで関わりのない名も知らぬ方から何の前置きも前触れもなく「なぁ、よかったら飲み行かん?自分の家でご飯でもええねんけど?」っていう令和に入って一番雑で危険な香りしかしないお誘いをされてしまって、ちょっぴりイルァッッ!としたの。行かへんっっっちゅうねんて。いやまず誰やねんアンタほんで。私は帰りたいんや家に。なんなん。
ああ、クリスマス近いしか。なるほど。
ここまで読んでくれたアナタ、ありがとう。私が先に書いた「なので、『よかったら』読んでみてほしい。」の部分を、そのちょっと前からもう一度読み返してみてほしい。
そしてそのまま同じところをぐるぐる読み回るラビリンスに突入してほしい。