
バースプランってどんなこと書くの?
妊娠後期の妊婦健診で「バースプラン書いてきてくださいね」といって紙を渡される産院は多いと思います。
そもそもどういうことを書いたらいいか分からないという方も多いと思うのでご参考までにお伝えできればと思います。
バースプランで書くのは主に
お産の希望と産後の入院中の希望や、母乳かどうかなど赤ちゃんへの栄養についてが主になるかと思います。
◼️どういうお産にしたいかの希望について
どんなお産にしたいですか?希望をお書きください。
といった一文に悩むこと多いと思います。そもそもどんな感じでお産が進んで行くかは初産婦さんであれば特にイメージがつきにくいと思いますし、その希望と言われても、、、となることも多いかと思います。
せっかくバースプランに希望を書いてきていただいても、お産は何があるか分からないのでその通りにならないことも多くあります。
では、どういうことを書くといいかというと
✔️お産そのものについての希望
例えば、
「必要な場合以外、促進剤はあまり使って欲しくない」
「会陰切開するときは痛くないようにして欲しい」
「血が苦手なのであんまり見せないで欲しい」
「帝王切開になる場合はしっかり痛みをとって怖くないように声をかけてほしい」
「胎盤を見てみたい」
など、状況によっては医療行為を避けられない事もあるため、医療行為をする場合にはこういうことに配慮して欲しい、といったご希望を書かれると良いかと思います。
✔️どういった雰囲気で陣痛中を過ごしたいかの希望
例えば
「部屋を暗くして過ごしたい」
「音楽はヒーリング系のリラックスできる曲を流したい」
など、ご自身がリラックスできるような環境について考えてご記入いただくと良いかと思います。
産院によって、LDRという陣痛からお産、産後2時間まで過ごすお部屋での出産か、陣痛室から分娩室に移動が必要な場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
✔️関わるスタッフに対する希望
例えば、
「とにかく優しく、褒めてほしい」
「可能な限りひとりにしないで付き添っていてほしい」
「(立ち合い出産の場合)夫にサポートするようビシバシ言って欲しい」
「進行状況を細かく教えてほしい」
「医療行為が必要な場合は説明してほしい」
「研修医や学生の立ち合いや目の前での指導は控えてほしい」
など、こちらに関してはどういった対応をして欲しいかご記入いただくため比較的希望に添える可能性が高いところかなと思いますので色々書いてみましょう。
大学病院や実習を取り扱っているクリニックなどは学生の立ち合いもお願いされることがあるかもしれません。学生なりに一生懸命サポートしようと腰をさすったりサポーティブにしてくれるかもしれませんが、1人あるいは家族だけで集中したい、たくさんの人にお産をみられるのが嫌とかあればその旨もバースプランに記載すると良いかもしれません。
✔️赤ちゃんが生まれた時の家族の対面やメモリアル的な希望
例えば
「生まれて落ち着いたら家族写真を撮りたい」
「産声を録音したい」
「パパもカンガルーケアをしたい」
など、生まれた後にママも赤ちゃんも産後落ち着いていれば抱っこしたりカンガルーケアを行うことが多いと思います。その時の過ごし方や、記録に残すためにどういうことをしたいかをご記入いただくと良いと思います。産院によってできることできないことあると思いますので確認しましょう。
◼️産後の入院中の希望について
お産後は出産日を0日目と数えて4〜7日目まで入院になることが多いと思います(産院によってや産後の状態によって異なることがあります)。入院中どういう過ごし方をしたいかご記入ください。
産院を選ぶ際にお祝い膳などの食事やエステなどのサービス、アメニティーや部屋の綺麗さや広さなど、ホテルに泊まる際に決めるようなことを重視される方もいるかもしれませんし、それを売りにしている産院もあるかと思います。確かにご出産というおめでたいことではありますしそうしたいお気持ちも分かりますが、あくまで
産後の身体の回復のためと育児技術取得のための入院
と捉えていただき、
退院後の生活も見越して入院中は何を優先させるかを考えていただくと良いかと思います。
いざ退院して赤ちゃんのお世話の仕方がまだよく分からない、授乳はあんまり指導されなかったからどうしたらいいか分からない、と途方に暮れることのないように、「赤ちゃんとの生活がスタートするんだ」といった自覚を持てる入院生活になっていただくと嬉しいです。
事前に産院に確認しておくべきこととしては、
✔️母子同室や母子異室かどうか
✔️母乳育児にどの程度力を入れているのか
✔️個室か大部屋か
✔️赤ちゃんをどの程度預かってくれるのか
については入院生活を大きく左右するところであるため確認しておきましょう。
その上で、退院後はたくさんサポートしてくれる人がいるからママの身体の回復優先で
「疲れた時に預かって欲しい」といったバースプランになるかもしれないですし、
赤ちゃんのお世話は夫婦で頑張るんだ、だから入院中にたくさん学んでいくんだというように
「母子同室で赤ちゃんの様子がわかってケアできるように指導して欲しい」「母乳育児を頑張りたいのでアドバイスをして欲しい」といったバースプランになるかもしれません。
◼️赤ちゃんの栄養について
出産直後、カンガルーケアをしているときから赤ちゃんはママのおっぱいを探し出して授乳になる事もよくあります。生まれて間もないのにおっぱいを吸おうとする生命力は本当にすごいと思っています。
生まれたと同時に育児は始まっていき、生後1〜2日目は特に頻回に授乳になることが多いです。
母乳とミルクについてはこちらの記事で書かせていただいているのでご参考までに読んでみてください。
産院によっても母乳育児にどの程度力を入れているのかは異なります。
ご自身でも、
✔️完全母乳でいきたいのか、
✔️出る分は母乳で足りない分はミルクなのか、
✔️母乳メインだけど夜や出かける時などにミルクを使いたいのか、
✔️初乳だけあげて後は完全にミルクだけなのか
など様々だと思いますので、母乳とミルクはどのくらいの割合かのご希望も妊娠中に考えていただくと良いと思います。
入院中の授乳の様子で退院後、数ヶ月後の母乳の出具合なども異なっていく可能性があるのでご自身の希望はしっかりとバースプランに書いてみましょう。
バースプランを書くことでいよいよ出産が近づいてきたな、赤ちゃんとの生活が始まっていくんだなという気持ちも大きくなっていくと思います。
ぜひパパと話し合いながらバースプランを考えて頂き、分からないことがあれば産院に聞いてみましょう!
以上、バースプランについてでした。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
mimi*