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山武市・見廻り隊1(食虫植物群落)

 国の天然記念物に指定されている「成東・東金食虫植物群落」は、作田川に沿い広がっている。食虫植物群落が続く県道の田園近くには、「牛飼いが歌よむ時に世の中の新しき歌大いに起こる」と詠んだ伊藤左千夫の生家がある。友人・蕨真一郎の山武杉を用いた左千夫自慢の茶室は、茅場町から此処に移築され残されている。
「橘や牛飼殿に何とはん」・正岡子規
「九十九里の波の遠鳴り日のひかり青葉の村に一人来にけり」・伊藤左千夫
 
 外房ではイチイの木を「アララギ」と呼ぶ。明治の歌人に注目された短歌誌「阿羅々木」は、林業を営み「阿羅々木」の後援者・同人でもあった蕨真一朗宅の庭木から名をとった。キャラボクの基本種はアララギだがアララギと比べると丈が低い。
 蕨真一郎を知る牧野富太郎の歌、
「濁りある水より出でて水よりも浄き蓮の露のしら玉」・牧野富太郎 

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