着ること 装うこと #8
こんにちは! オーダーメイドレディスファッションブランド TROIS F(トロワエフ)の運営 mimasです。
先日、ある技術者向けのセミナーに参加いたしまして、各先生方の長い業界経験に基づく知見をお聞きし、とても感銘を受けたので、私も今思うことを書いてみたいと思います。
お付き合いいただければ幸いです!
「かっこよさ」の定義は誰がつくる?
洋服をつくる仕事に関わっている人なら、やはりかっこいい服をつくりたいという思いは常に持っているでしょう。
「かっこよさ」について、デザイナー、パタンナー、MD、他諸々のつくるひとのこだわりが融合されて、より素敵な服が生み出されたときの喜び、楽しさは、ものづくりを知る人ならどなたも共感いただけると思います。
そうやってじっくりと生み出された服は、それ自体にストーリーがあり、たくさんの人を惹きつけます。
才能あるプロフェッショナル達が余すところなく力を発揮し、つくりだす服は文句なく素晴らしく、それ自体が芸術的な商品もたくさんあります。
いわゆるコレクションブランドやデザイナーズブランドの服の魅力、ファッションのパワーの原点です。
ですが、ごく普通の人たちにとっての服の「かっこよさ」とは?
どんな服を着たいと感じているのか?
きっと100人いれば100通りの答えがあるはずだし、どんな人でも服を着ますから、つくる人でなくても、服に対するこだわりは人それぞれあるはず。
いうまでもなく、服はそれのみで造形物としての美を生み出せますが、人が着用しなければその役割を果たしません。
衣食住の「衣」→ファッションという文化はその相反を併せ持つものとして大変面白く、人を惹きつけてやまないのではないかと感じています。
「着る」ことの影響力
「服を着る」ということは、人間にとって大変プリミティブであり、衣類はいちばん人体に近いところに触れる異物でもあります。
暑さ寒さをしのぐために着る服を調整する、家の中でとりあえず着る服、仕事の場でドレスコードとして着る服、特別な人に会うときに着る服、多岐にわたる役割が衣服にはありますが、その時々に肌に触れ続ける服は、無意識ながら人間の感覚や感情に大きく影響しています。
自分にとって「いい服」(どんな服かは人それぞれですが)を着ていれば、自然と気持ちが上がる、それはどんな人でも経験しているはず。
その場しのぎでも何か服を着ていれば、とりあえず生きていけるのは間違いないのですが、着ているものとその人のメンタルは密接に関係しているということに気づけば、自身の大事な時間を豊かにするために、いつ、何を着るべきかがおのずと分かってきますね。
個々の魅力を最大限に引き出すための「かっこよさ」
お気に入りの服、友人に素敵ねと褒められた服、着心地が良い服を着ているときは気持ちも上がり、周りの人たちがほれぼれするほどに表情も晴れやかになります。
その人にいちばん似合い、輝くための服は、その人自身で選び、決めて、つくり、着ることができれば、自信をもって自分自身を表現でき、より新しい世界が広がる。
人それぞれの「かっこよさ」をつくるために、その人の理想のイメージを「服」というかたちにするために、わたしたちTROIS Fは常にひとりひとりと向き合って「服」をつくるお手伝いをしていきたいと思っております。
お読みいただきありがとうございました!