課題と解決策
5/13付けの河北新報より
弘前大学大学院の平井太郎教授のコラム
「農業法人の改善策 スタッフの声に突破口」
が面白かった。
というか、心に響いた。
りんごの収穫に使う機械について、ドイツやオランダの現地を訪れて、実際に使われている様子を見て、同じ機械を買い付けた
多雨多湿で傾斜がついた日本の畑では、様々な不具合が生じ、カタログ通りの性能が出ない。
機械の扱いについて聞いてみたところ、50代社長が一手に仕切っていた。
だが、スタッフの声に耳を傾けてみると、社長が気づかなかった改善策が浮かび上がってきた。とくに40代女性の提案が抜群だった。
翌シーズンから、この女性に任せてみたところ、カタログで示された以上の性能が確保でき、予定よりも早く機械の償却が済むまでになった。
「課題」から入ると課題を解決する機械を導入して安心してしまう。
期待した効果が上がらなければあきらめ感も強くなる。
ただ、しっかり稼ぐと言う「ありたい姿」が共有されると、思わぬところから解決策が引き出される。