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voice_watanabe
行政とアメーバ経営
亡くなられた稲盛和夫氏のアメーバ経営の考えを、行政組織の見直しに応用できないのかと、思い調べてみた。
内閣府の行政改革担当が、検討委員に稲盛和夫氏をお呼びして意見をもらい、組織改革に応用しようとしていた。
同じような議論がネット上にはいくつか残っており、実現しなかった旨の記録が2012年の資料などから読める。
実現できないことに不満を持つだけでなく、今なぜ実現できないのかをちゃんと理解しておこうと思った。
前回会合における委員からの主な意見
https://www.cao.go.jp/sasshin/kondan/meeting/2012/0612/pdf/s2.pdf
○ 国民のためにより良い質とコストで行うということを自覚することが必要。単に 定員を減らすということではなく、公共サービスそのものの在り方を見直すという 視点から、従来、当然に必要と思われていた事業も含め、何が求められている のか、今までのやり方でいいのか総点検すべき。
○ 能力・評価に応じた待遇という民間並み・当たり前の仕組みが必要。
○ 行政には民間と比べ人材を育て、評価するという視点が欠如。
○ 事業を実施する公務員の行動を変えることが大事。いわゆるアメーバ経営の ように、責任範囲を小分けにして、一人ひとりが当事者としてやっていく仕組み を作っていくことも考えられる。
○ 公務員にインセンティブを与え、自負を持って働く環境を整備すべき。従業員 満足度調査のようなものを活用したらいいのではないか。
アメーバ組織が有効活用できるのは、プロフィットセンターとして、利益を生み出す集団においてで、成果の判断が明快になる点にあります。
大して、行政官僚の組織の多くは、コストセンターです。
コストセンターというのは、経費予算のみが存在し、成果は予算化できません。
コストセンターをアメーバ組織のように細分化してしまうと、各々が予算を盾にとって割拠してしまい、ますます組織が硬直化すると思われます。
刷新的な取り組みをしてきた企業の多くは、20代〜30代。それを受け入れられる体制や気風が新しさを生み出す。
本当にできないのかな。
まだ納得できる「できない理由」は得られてないので、稲盛和夫さんのアメーバ経営をもう一度読み直してみたいと思う。