行政のAT/MT
行政の業務は大きく、事務系職と技術職に大別される。
どちらかが大事だと言うわけでもなく、どちらかの方が偉いということはない。
無いのに、優劣があるように誤解していたり、誤った認識がどうもあるように感じる場面やそれに近い発言をしている人を見かけることがある。
国の機関で言えば、経産省や財務省はエリートで、国交省はそんなことないとでもいうのか。
何かが欠けたら運用できない仕組みがあるとすれば、どれも重要なポジションだと思う。
これを、分かりやすくどのように説明しようか例えを探していた。仮に自動車やその運転免許に置き換えて考えると理解しやすい。
自動車には運転方法の違いとして、オートマニュアル(AT)とマニュアルトランスミッション(MT)がある。
事務系職はAT、技術職はMTと仮定して整理してみると結構シックリくる。
元々は、MTが主流だったので多くの人がマニュアル車の運転免許を持っていたし、自動車メーカーも一定数のマニュアル車を扱っていた。
その後、オートマ車の普及と日常的に使う自動車としては、オートマ車が家庭用にも普及した。
それでも、一時期は免許証はマニュアル車でとり、自宅ではオートマ車を乗る人が私の周りにも結構居た。
現に、私自身がそうだ。
マニュアル車も運転できるし、ある程度マニュアル車の仕組みを理解した上で、日常的にはオートマ車に乗っている。
それでも時々、職場やレンタカーの運転などでマニュアル車を運転せざるを得ない場面もある。
前置きが長くなったが、何が言いたいのかというと、
日常の生活シーンや利用頻度を考えればオートマ車が世間一般に広まっていることから、オートマ車のほうが目にすること、使いやすさ、イメージのしやすさ、経済合理性からみても大多数を占める(と感じている)
しかし、いざと言う時、マニュアル車しかないとき、そして、マニュアル車として仕組みを理解しないままに扱うことが求められた時に対応できないことがある。
だから、どちらも必要だと思うし、どちらが上とか下とかはない。
耳あたりの良い言葉だけを並べても、具体的な小さな一歩を踏み出せなければ、前には進めないこともある。その時には、仕組みから見つめ直して組み替える必要性もあることを心に留めておきたい。
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