秘密基地さがし
2009年頃のエスキス帳が出てきた。
まだまだ建築なんてよく分からず、研究室に所属する少し前だろうか。
読み返すと、いろんなコト考えて過ごしていたんだなと思う。
そして、分からないなりに、たくさん絵を描いていたな。
絵を描く時、仮説がないと書けない。
仮説を検証するための絵みたいな感覚で描いていた。
当時はあまり語彙量も少なかったから、表現しきれなかったんだと思う。
分からないなりの表現方法だったんだ。
でも、好きな絵ばかりだ。
絵の中に、調べものをした形跡も残っていた。
当時は、坂口恭平さんに興味を持っていた時期だからか、公園内にある秘密基地を見つけて傾向分析してた。
木の上や茂みの角など、またはトイレの裏などだ。
というのも、私自身が、子どもの頃に1つの公園内だけでなく、近隣の公園にもいき、秘密基地みたいなものを友人と作っていたからだ。
適度に隠れられ、でも見えな過ぎてもダメ。
そんな指標があったと思う。
でも、2009年頃のリサーチで分かったのは、死角や危険な公園を減らす目的から低木などはなくし、外から見えるようにする整備がなされ、公園内に秘密基地をつくりにくくなっていたこと。
目的は分かるけれど、自分の手で自分の居場所を作っていく経験ができないのは、残念に思った。