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まちづくりテトリスの「長い棒」待ち

仲間内と話していた、良いことを思いついた。

よし、一緒に活動してみよう。と思ったときに、誰かリーダーを立てたくなる。横並びの組織の大事さを知っても、事務手続き上だったり、メディア対応のためだったり、誰かしら据えたくなる。

同じ人が長を勤めても悪くはない。
名称を鞍替えしただけだったり、いつものメンバー感

問題なのは、選ばれ方の問題である。

何十年もその人しか座長を務めていないことは、健全なのかという疑問を持つことが大事だと思う。

色んなところで、起きているたとえ話。


「飛行機はできなけど、パイロットが居なかった。」
そうやって、多額の予算をつぎ込んで、立派なエンジニアとともに飛行機が出来上がったけれど、肝心なパイロットを育成するのを忘れていた。

この引用は、意見する際によく使う。
本当は、使いたくないけれど、使わざるを得ない場面が多い。

まちづくりテトリス



これに加えて、最近、思うことがもう一つ
「テトリスの長い棒待ち」

新しい組織ができてから数年。
勢いよく立ち上げたけれど、なかなか軌道にのらない。
とりあえず組織の存続をかけて、小さな取り組みを細々と続けている。

これ、地方都市のまちづくりで結構、起きているんじゃいかと思う。
小さな取り組みを積み重ねることは大事だ。
けれど、到達点までの時期(時間軸)に手が届くまでに足りていないところずっと残ったままである。

テトリスで例えると

上から降ってくるブロックを丁寧に並べて、横並び1列して消すことでポイントが得られるルールだ。

上から落ちてくるブロックは、予算だ。
配分される部署ごとに形が決まっている。
福祉:四角形(ブロック4つ)
経済:L字
環境:Z型
子ども教育:トの字

などなど
問題は、これの組み合わせ方だ。

そして、「長い棒」は、地域で主体的に実行する組織や人材、団体などだと思う。
理想的には、その長い棒が入ることで予算が消化され、このブロックが消化されるごとにポイントがたまり、また新たなブロックを生成する循環が生まれる。

この画面(フィールド)が、その自治体だとすれば、そのフィールド内で起きたポイント(予算)によって、新たなブロックが生成される。

まちづくりテトリスの暗黙ルール

この上から降ってくるブロックの生成に必要なポイントを、ビッグイベント(全国規模のイベントや国際会議の誘致、周年行事など)でフィールド外から獲得してしまうと、新たなブロックの生成に必要なポイントが得られないという暗黙のルールがあるようだ。

行政の予算は、単年度で消化されているが、実は過去に投資したけれども新たに生成されたブロックは、消えずに積み重なり続けている。これをテトリスの長い棒待ちと呼んでいる。


長い棒待ち:様々な部局の予算で積み重ねられた消し待ちの過去の産物


これを消すことでポイントを得て、新たなブロックを生成する必要がある。

人材や団体を生成するための予算がなく、「粒」のような1つのブロックが毎年その隙間に、ときどき投入されて、少しずつ消したりしている。

1度、生成されたブロックは、新しいブロックとして生成されることがない

なので、見かけ上長い棒をこの隙間に落とし込んだとしても、ブロックとして認識されずに、画面の下にフェードアウトされ、実はブロックは積み上げられた消えていない。

にもかかわらず、長い棒を投じたことだけが、表向きの”実績”として公表されてしまうから、本質的な問題の解決に至っていないのかもしれない。



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