何度も読み返したくなる本
ふとしたきっかけで読み、読んだら大切なことばかり書いてあって、いまだに引き合いに出すことが多い本がある。
『ゆっくり、いそげ』/影山知明
カフェからはじめる人を手段化しない経済
まちづくりなどで人と向き合うときに、大切な心情を教えてくれる。
よく、人にオススメするし、私も何度も読み返す本だ。
以下は、そのポイントを抜粋
クルミ農園で買うと1kgで3,000円
市販のクルミは、1kgで1,000円
その差額2,000円について、ぼくらの払う代金の向こう側に、人々の努力を実感できるようになると、2,000円という値段もまったく高く感じない。
不特定多数でもなく、特定少数でもなく特定多数
多くの人に普遍的に認められる価値である必要があるため、不特定多数の顔の見えない参加者を想定した市場では、複雑な価値の交換は成り立ちにくい
不特定多数を相手になってしまうから、価値交換が単純化してしまう
投資家とお金を増やして返しますと約束している。
投資家は高い運用利回りを実現することにある。
一人として「個人としては必ずしも強烈に望んでいるわけではない」のに、気がつくと誰もが売上、利益の成長に向けて働くことになる
習慣化する、利用し合う人間関係
会社にとっての目的とは、売り上げの成長であり、利潤の最大化である。
そして、お客さんは、そのための手段になっていく。自らの目的実現のためにテイクする対象、利用する相手だ。
上場企業であればあるほど、その傾向は強くなる。
客は客で自らの目的のために会社を利用する。こうして利用し、利用される関係が会社やビジネスのまわりに広がっていく。
ついつい利用価値で人間関係を判断してしまうのだ。人脈という言葉はまさにその象徴だ。人間関係を手段として捉えた言葉。
受け手が贈り手を育てる
お金とは受け取るための道具
自分が受け取ったものを意識することは、贈り手を想像することにつながり、それがいい仕事であると感じられる場合にはリスペクトの気持ちにつながる。
いいものをもらった感慨は、健全な負債となり、次の贈与への動機となる。
会社はボランティア組織
支援学
対等な関係の中で新しい価値を立ち上げる
利他性の経済 館岡康雄氏
CSR
企業の社会的責任
利用してきた者による、利用されてきた者への還元活動
不自由な共生から、自由な孤独へ
不自由から自由を求めて孤立した
職場で人とすれ違ってもあの挨拶されず、コンビニではベルトコンベアのように扱われる。
家への帰り道に犬に吠えられた。嬉しかったという感情がうまれた
他者とともに自由に生きる社会を目指す
傑作や歴史を失うことで、ぼくらが失うもの
①歴史
②生み出しえたはずの波及効果
③作品のクオリティ
④時間を越えたものしか出せない味
成果=利益÷投下資本×時間
成果=結果÷目的