見知らぬ土地で、公務員になることは、ベンチャー企業に引けをとらない。
支店経済都市、仙台。
否応なく、色んな理由を抱えてこの街に来た人が、ポッと胸の内を話したり、無言でその場に居て良い場所が必要だということに共感したからだ。
そして、縁もゆかりもない都市で、土着的な地方公務員になるというのは、バックグラウンドがない土俵に飛び込むのと等しく、どんなベンチャー企業にも引けをとらない挑戦だと思っている。
ここが地元ならもっと楽だっただろう。
この地の高校や大学卒業ならもっと円滑だったかもしれない。
バックグラウンドが何もないから、ゼロベースで人を見て、会社を見て、納得できるところ、楽しいところ、大切にしたいことを、判断するしかなかった。
勝てると分かりきったところだけで、勝っててもきっと人間として成長できないから、日々の暮らしが挑戦そのもの。
支店経済都市、仙台であることは、市民の多くが私のようにヨソモノであること。
だから、ヨソモノが考えるヨソモノ目線の地方公務員が必要だと思った。