夏の夜の匂い
帰りの電車
駅に降りて、改札へ向かった歩いていると、前の二人組の会話が聞こえた
そう語っていた。
あれ、この懐かしい匂いなんだっけ
日常を過ごしていて、時々、忘れられない匂いにふと出会うときがある。
私の場合、岩手県内の夏の匂いが忘れられないでいる。
夏山の匂いというのか、何の匂いなのか具体的にはわからない
けれど、確実にそこにある。
子どもの頃、夏休みは母の実家の岩手県に遊びにきていたから、たぶん、そのときの匂いがいまだに残っているんだと思う
大人なって、仕事でJR一関駅のホームに降り立った時も、やはりその匂いがした。
だから、この季節になると、岩手県に無性に行きたくなる。