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第1回 プレWE部(3)開催レポート

第1回 プレWE部(2)からの続き

まちと知り合いになったという感覚。

まちが優しくなったと感じたという言葉が凄くよかった。言葉で説明しきれるものではないけれど、それまでよそよそしくて自分の場所だと感じていなかったところが、身近に感じられ、まちと知り合いになった感覚。
そう思える場所や機会が多いところほど、何かやってみようという気持ちが生まれてくる。

今晩のおかずが決まる商店街がまちなかにあるといい。

今、仙台のアーケード商店街は、薬局やチェーン店のカフェが多く、働いて帰宅する人には都合が良いかもしれないけれど、歩いて帰ると、今晩のおかずが決まるような商店街がある街がいい。

現場でリアルに話すこと、音声で聴くこと。

ラジオとイヤホンで聴く音楽の違い。ラジオは周辺環境を含めて音を感じること。イヤホンはある種、没入感があること。

まちづくり団体の声って、ちゃんと活かされているの?

これまでもたくさんあるまちづくり団体や対話の場があったけど、まちは変わった?トレンドの話題を扱っている団体はたくさんあるのに、街の変化に活かされないのはなんでだろう。
志を持って活動している団体の取り組みを行政がキャッチアップしてくれない感じがある。

高度経済成長期の合意形成の手法を、今もそのまま使っているまちづくり

都市計画道路をつくるときの手法として「合意形成」の手法が生まれた。時代は変化したのに、当時のように、計画にそって遂行することで補助金が得られる仕組みを、今でも進めていることでミスマッチが生じているのでこれを改善していきたい。

絶対的な見えない壁とそれを許容する文化の違い

以前、韓国の都市再生センターのワークショップに参加した。ワークショップに参加して、参加していた占い師が反対したことで、計画がとん挫した。それに対して、ワークショップ参加者が反対すると思ったが、意外にも「反対しているならしょうがないよね」と受け入れた様子にカルチャーショックを受けた。相交えない、絶対的な壁のようなものがあるみたいだった。
韓国は、宗教間の違いなど、それぞれが持つ譲れない部分の存在を、お互いに容認しているみたいだった。

失敗を恐れない気質

日本の行政の多くは、何事も失敗できない、失敗しちゃいけない雰囲気が根強い。
スペインのバルセロナでは、大小さまざまな社会実験が行われている。現地の人にどれくらい成功しているんですか?と聞いたら、「う~ん、だいたい失敗しているね」と答えていて驚いた。でも、よく話を聞くと「いやいや、失敗から学ぶんだよ。失敗しなきゃ何もわからないじゃないか。」とひょうひょうと答えていた。

自分たちのことを自分で決められるまちづくり

『スマート・イナフ・シティ』で紹介されていたブラジルの事例では、行政の予算の一部を、市民が決められる仕組みがあることが書かれていた。
これと全く同じことは日本ですぐにできないかもしれないけれど、徴収された税金の使途がどのようなプロセスで、何に使われたのかが、分からないから不安や不満が高まっている側面もある。
自分達でお金の使い道を決めたて、それを実行して試してみる。
その結果が仮に失敗したとしても、許せるんじゃないか。今は、納税からアウトプットまでのブラックボックス感が否めないんだと思う。

本編のWE部で呼ぶゲスト、アーカイブのイメージ

ゲストを読んでみるけれど、講義形式の参加方法ではなく、今日みたいに、円座でそれぞれが話せる雰囲気だといい。

集めた住民の意見のまとめかた、活かされ方が分からない。

タウンミーティングやパブリックコメントなどで集められた意見がどのようなプロセスで活かされているのか、正直わからない。都合よく選んで、単なるアリバイ作りのようにも感じることが多い。ブロックチェーンやWEB3.0の流れと真逆のような出来事に感じている。

FIX My STREETのプラトー版ができないか。

ある行政計画の見直しのとき、過去の(前回の)計画に記載されたことだけをみて、見直しされていないか。そうではなくて、本来、過去に見直そうと思ったけれど、反映できなかった意見も含めて、次の計画を検討する際に活かせることが良いのではないか。
それを実現するために、ブロックチェーンやWEB3.0のような昨今の技術を用いて実現を目指していけないか。
例えば、国土交通省が進めているプラトーのような3D都市空間モデルに、位置情報を含めて過去に寄せられたまちに対する意見をストックしておく。そして、計画の見直しの時には、それらも含めて計画に反映し、活かされた声は可視化する。自分の声が数年後に活かされるのであれば、発言者も、責任もって発言する意味を感じられる。

今回の第1回プレWE部は、ここまでです。
未満建築デザインファームのホームページでもアーカイブを公開していますので、お楽しみください。

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