OP興行 2020 年間ランキング
どーも! #見守り太郎です 。メジャー邦画の初土日興行だけを、興行収入を見守りたいから見守る記事を毎週お送りしております。
今週は今年最終週ということで、2020年におけるOP興行の各要素ランキングを見守りたいと思います。
OP興収 / OP動員数
第1位:今日から俺は!!
631,000,000円 / 486,000人
第2位:新解釈・三國志
593,000,000円 / 423,000人
第3位:コンフィデンスマンJP 2
405,000,000円 / 286,000人
第4位:カイジ ファイナルゲーム
362,000,000円 / 248,000人
第5位:事故物件 恐い間取り
358,000,000円 / 263,000人
第6位:約束のネバーランド
288,000,000円 / 219,000人
第7位:糸
234,000,000円 / 171,000人
第8位:ヲタクに恋は難しい
229,000,000円 / 169,000人
第9位:AI崩壊
203,000,000円 / 165,000人
第10位:スマホを落としただけなのに
2197,000,000円 / 143,000人
第4位のカイジと、第5位の事故物件だけ、動員数が逆転します。事故物件のほうがティーン層が多く単価が低かったということですね。
実質座席数
第1位:カイジ ファイナルゲーム
1,220,431席 / 1月10日
第2位:新解釈・三國志
1,176,066席 / 12月11日
第3位:Fukushima 50
1,155,865席 / 3月6日
第4位:スマホを落としただけなのに 2
1,151,751席 / 2月21日
第5位:AI崩壊
1,127,993席 / 1月31日
第6位:約束のネバーランド
1,079,984席 / 12月18日
第7位:今日から俺は!!
994,829席 / 7月17日
第8位:一度死んでみた
854,107席 / 3月20日
第9位:ヲタクに恋は難しい
841,339席 / 2月7日
第10位:コンフィデンスマンJP 2
832,716席 / 7月23日
興収ランキングとずいぶん乖離があります。特に緊急事態宣言前の公開作品が多いことも今年ならではです。
座席数の内訳に関しても、以下の通りにまとめます。
OP館数
第1位:今日から俺は!!
359館 / 東宝
第2位:Fukushima 50
357館 / 松竹
第3位タイ:糸
350館 / 東宝
第3位タイ:望み
350館 / KADOKAWA
第5位:新解釈・三國志
348館 / 東宝
各配給会社の注力作品といって差し支えないかと。Fukushima 50以外、すべて緊急事態宣言明けの作品。キャパが減らざるを得ない分、館数を拡大していることがわかります。
平均キャパ
第1位:ヲタクに恋は難しい
351席
第2位:カイジ ファイナルゲーム
338席
第3位タイ:Fukushima 50
334席
第3位タイ:スマホを落としただけなのに 2
334席
第5位:AI崩壊
318席
先述の通りですが、やはり緊急事態宣言前の作品のみですね。2020年は、映画館ビジネスに大きな変革を与えた1年と言っても過言ではありません。
平均回数
第1位:今日から俺は!!
9.8回
第2位:コンフィデンスマンJP 2
9.7回
第3位:新解釈・三國志
8.6回
第4位:糸
6.9回
第5位:弱虫ペダル
6.8回
逆にこちらはすべて緊急事態宣言明けの公開作品。洋画大作の公開延期や見送りを受けて、シネコン内の2スクリーンで上映することで平均回数が増加しました。
最後に
緊急事態宣言前後で興行環境が様変わりしたことはわかりましたが、例年と比べると、どうなんでしょうか。
2016年
公開作品数 :46作品
初土日興収 :2億3,200万円
初土日動員数:18万1,000人
実質座席数 :79万4,366席
平均値 :311館×246席×5.2回×22.8%×1,284円
2017年
公開作品数 :56作品
初土日興収 :2億0,400万円
初土日動員数:15万8,000人
実質座席数 :81万8,215席
平均値 :312館×257席×5.1回×19.4%×1,285円
2018年
公開作品数 :49作品
初土日興収 :1億8,200万円
初土日動員数:14万0,000人
実質座席数 :80万8,409席
平均値 :316館×244席×5.2回×17.5%×1,296円
2019年
公開作品数 :39作品
初土日興収 :2億0,400万円
初土日動員数:15万6,000人
実質座席数 :74万7,350席
平均値 :327館×226席×5.1回×20.9%×1,309円
2020年
公開作品数 :31作品
初土日興収 :1億8,500万円
初土日動員数:13万7,000人
実質座席数 :66万5,194席
平均値 :329館×176席×5.7回×20.6%×1,344円
まず。全体の傾向として、
公開作品数 :
2017年をピークに邦画大作の本数は減少傾向、今年は最低値
初土日興収 :
1.8〜2.3億円の間での増減
初土日動員数:
14〜18万人の間での増減だったが、今年は13万人台に下降
実質座席数 :
2017年をピークに減少傾向、今年は最低値
今年だけを取り上げると…平均キャパの大減少を、OP館数と平均回数で取り戻す! とこれに尽きます。
コロナによって、劇場ビジネスのあり方も、お客さんの鑑賞習慣(配信に移行など)も今後ますます変化していくでしょう。はたして…
以上、「OP興行 2020 年間ランキング」でした。
来年も引き続き、お楽しみいただけますと幸いです。それではよいお年を〜♪
なお、各用語に関しては、こちらからご確認くださいませ。
#見守り太郎 拝
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