生後100日雑感 1ヶ月目

今日でちょうど生後100日、子は3ヶ月を過ぎた。どんな日々だったか書き留めておこうと思う。

1ヶ月目

どうなるかと思っていたお産は無事に済み、5日間の入院。安産ではあったがもちろんまともに座れないし、特に翌日は耳の下から首のリンパ節がパンパンに張っていた。思っているよりずっと力んだのだろう。下腹部はまだ何か入っているように膨らんだままである。深夜3時頃に生まれたので、子は預かってもらいひとり病室で朝を迎えた。運ばれてきた朝食のたまごトーストサンドとオレンジジュース、バナナとヨーグルト。まずオレンジジュースを飲んだ。おいしい。そしてバナナを少しづつ齧る。冷蔵庫に入れてあったようで
ちょっと冷たい。

怒涛のような昨夜から打って変わって静かな朝ごはん。食べてHPを回復しなければと思いつつ、あまり量が食べられず、サンドイッチは半分残した。

子はどうしているだろう。個室の壁紙は花柄で可愛らしい。食後ぼんやりしているとスピーカーで呼びかけられ、体調が悪くなければ授乳室に降りてきてくださいと言われる。乳を見てみたがまだ出る気配はない。

分娩室以来の子との再会。
白い服に包まれていて、ほとんど布なくらいあまりにも小さいので抱くのも怖い。ものの見事に赤ちゃんだった。助産師さんから授乳方法を教わる。今日は乳は出ないのでミルクをあげる。
子は少量のミルクを飲み干すまでに寝そうになっている。看護師さんが子の足の裏をピンピンと弾くと夢うつつでなんとか飲んだ。一緒に部屋に帰るのかと思っていたら、今日は産んだばかりだから休んでくださいと言われ、ひとりで病室に帰ってきた。許可が出たのでシャワーを浴びる。あの子はどうしてるだろうと思いながら若干手持ち無沙汰で、昨夜のことを忘れないうちに書いておこうとベッドの中で昨日の一連の流れをiPhone書き込む。

入院の7日間は、夜は預かってもらえたのでゆっくり寝られた。入院していたのは私ともう1人、前日に女の子を産んだお母さんの2人だけだったので、助産師さんたちが授乳のたびに横についてくれてゆっくり話せた。

面会は1回15分というルールがあったけれど、夫が毎日顔を見にきてくれ、少しでも話せたことはありがたかった。立ち会いも面会もできない病院が多い昨今、この病院はどちらもできたのだ。

部活やってる中学生ボリュームの食事を食べているうちに乳も張るようになった。そして病院からやわやわの新生児を連れ帰ってきた。

初日は哺乳瓶の乳首のサイズが新生児用ではないことがわかり、夫が買いに走ったりバタバタだった。2匹の猫たちは完全に新生児を警戒して寄ってもこない。動画などで見かける「猫と赤ちゃん」の図はうちでは実現しないのだろうか。

1ヶ月目の印象はとにかく授乳の困難さ。
退院して早々に左が乳口炎になり、授乳のたびに痛い。パッドが擦れるだけでも痛い。でも吸わせないと悪化し乳腺炎になると言うし、その上乳は作られなくなってしまう。

そこでしばらく左だけ電動の搾乳機で搾って哺乳瓶であげることにした。右は乳から飲ませ、左の分は搾乳を哺乳瓶で、さらにミルクを足すとなるともう1本哺乳瓶を用意しなければならなかった。授乳のたびに哺乳瓶と搾乳機を毎回洗って消毒する、これがなかなか大変だった。新生児の授乳は頻回なのだ。寝不足で常に頭は霧がかっている。

乳口炎は乾燥させない方がいいと知り、デスパコーワという新生児の口に入っても大丈夫な口内炎用の薬を塗ってラップを小さく切ったものを乳首に貼り付けていた。それでも乳首の先にできた白斑は1ヶ月以上消えなかった。

ちょっと引いてきたかなという時に勇気を出して吸わせてみた。以前ほど痛くなかった。それで搾乳をやめ、吸ってもらうようにしてから白班は吸い取られるように消えていった。

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