72日後に産むワレ(仮)

8時20分、何かご飯のにおいがして目が覚める。夫は5時半に起きて6時半に仕事に行くのでもういない。このご飯の匂いはなんだ。あ、と思って慌てて台所に走った。昨日の残りの茄子味噌炒めを朝ごはんに夫が温め直して、火を消すのを忘れていたのだ。ごく弱火で焦げ付いてはいなかったけれど、ずっと火がついたままだったと思うと怖い。
私も時々やらかす。子供も生まれるし、次にコンロを買い替えるときは自動で消えるのにしようと思う。煮詰まって佃煮の域に達した茄子味噌炒めをおかずにご飯を食べた。

午前中、ミシン作業。
朝からずっと雨。

2時半頃夫が帰ってくる前に切り上げ、ご飯の支度。うちでは3時頃のこの食事が晩御飯に相当する。夜お腹が空いたら軽食を食べる。

3時頃 かに玉、炒り豆腐、かぼちゃコロッケ、きゅうり浅漬け、ご飯

夫にコンロ消し忘れを伝えておく。

食後眠くなってちょっと寝る。起きてお茶を淹れ、夫が数年前見てとても良かったというアールブリュットのドキュメンタリーを一緒に見た。密度の高いペン画。誰の頼みでもなく描くしかないことの強さ。生きていることのコアをずっと問い続けている。生と性の濃度は高まると死に触れる。そのぎりぎりのところが作品として表れている。やはり圧倒されるものがあった。久々に絵を見たいと思った。
 



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