2021年10月13日 8週5日

破水する夢。実家で産気付き、机を分娩台に母を助産師として産もうとしている。産湯が必要と思って私はタライを探すが、大きいタライがなく、大きめのタッパーにお湯をはって持っていく。母は濡らしたタオルで拭けばいいからそんなものはいらないと言う。破水したのにその後生まれる気配がなく、どうすればいいのかわからずあたふたしているうちに目が覚めた。

朝、チーズトースト、オムレツ、ヨーグルト、かぼちゃコロッケ半分
食欲は相変わらずある。

妊娠がわかって以来魚を食べていなかったので、おかずは魚がいいだろうと午前中にスーパーへ買い物。きれいなサンマが目につくがちょっと高い。鯖が安かったので半身買ってかえり、煮ることにする。

夫が5か月くらい前からアルコールを飲まなくなった。特に理由はなかったらしいが「やめてみる」と言ったきりきっちりやめている。特に妊活という訳でもなく。

もともと毎日晩酌が必要な人でもなかったし、家でも時々餃子ならビール飲もうかなという程度。私はもともと量が飲めない上に妊婦でうちには酒を欲する人がいない。
そういう訳でいただきものの獺祭大吟醸は数ヶ月未開封のままだった。

料理酒がない。
獺祭はある。

もったいないこと承知で煮魚に獺祭を惜しみなく。煮魚は一度冷ました方がおいしいので煮て夜までおいておく。

昼は外で仕事。帰ってから微妙に残っているごぼうを使い切りたくて、炊き込みご飯をつくり、味噌汁。獺祭のおかげか鯖は大変おいしく煮上がっていた。

夜、いつか見ようと思って見逃していた「パッチギ」を見た。今60代くらいの在日の方が当時の雰囲気をよく描けてると仰っていたので気になっていた。想像以上にすれ違うたびに因縁つけられるような喧嘩の毎日。時代の勢い。舞台は京都で、見知った風景がたくさん出てくる。それもあって引き込まれるように見た。いろんな意味で生きていることがむき出しの映画だった。
主人公の仲間が喧嘩から事故にあって突然死ぬシーンがある。その子の家は高架下のような隙間にあり、間口は棺が入らないほど狭かった。友人がハンマーで入り口を壊してなんとか中に入れた。皆それを見て泣いている。何に向ければいいのかという悔しさ、かなしさ。生きている場所について、生まれ死ぬ場所について、国、民族という括りについて。改めて考えることは多くあった。

私が産む子は日本人ということになる。
何も知らないまま生まれてくる。徐々に世の中のことを知っていく。
過去にあったことは正しく知ってほしい。過去の反省を引き継ぐことは必要で、それは生きているものの義務だと思う。



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