見出し画像

いち子さん、「○○女」と書かれる(2)


いち子さんが,

ルールを無視して

粗大ゴミを捨てるおばちゃんに

注意をした次の日のこと。


いち子さんは

今日もゴミ捨て場の清掃・管理当番だから

ホウキをもって出かけました。



ゴミ捨て場に着いたいち子さん。


ある光景にびっくり。


なんと


粗大ゴミの違反おばちゃんが

置いていった粗大ゴミに

「ある文字」が書いてあったそうなんです。



その文字とは・・・


「ばかオンナ」

「ばかオンナ」

「ばかオンナ」


いち子さん:「・・・(怒)」


きっと,そのおばちゃんが

腹いせに書いていったものですね。

3発も・・・。



その出来事を

その日の夜、

僕ら家族に

いち子さんは話してくれました。



僕たち(僕、父、姉)は,

いち子さんの性格を知っている。


そんなことをされて,


「ばかオンナ」などと書かれて、


黙って見過ごす

いち子さんではないことを・・・。

すでに復讐した、

もしくはこれから復讐するはずだ。(汗)



みちる:「そんで,かーちゃん,どーしたの」

はる:「どうせ,何かやり返したんでしょ?」

(「はる」は,みちるの姉)

ちち:「(新聞見ながら,聞き耳立てる)」


いち子さんの復讐に興味を持ってしまう

僕ら家族・・・。


一種の怖い物見たさですね。


みちる:「なんか,やり返した?」


(いち子さんの言葉を待つ僕ら家族)


いち子さん:「う~ん。どうしてやろうか

考えてたんだけどさぁ。」


家族:「なにっ?」


いち子:「ずーっとそんまま

置いといてやろうと思って」


家族:「んっ?」


いち子:「恥ずかしくなるでしょ、

あのババアも,それ見るたびに」

「近所の人も,

『誰やろ,こんなバカなことすんの』って

思うでしょ」

「だから,ずーっとそんまま

置いといてやろうと思って」


家族:「・・・」


みちる:「(心の中で,『なるほど~』)」



僕は,いち子さんが

「怒鳴り込む」とか

「逆に書き返す」とか

「市役所に電話する」とか

そんな方法をする、したと思ってた。


でも、この

いち子さんのやり方が,

これから相手に与えるダメージが

甚大な気がする。(怖)


いち子さんは,

いろんな事で

そんなに深く考えず,

ナチュラルに,

相手に大ダメージを与える行動をする。


これは,いち子さんの経験がなせる技。


「いち子さんは,怒らせると怖い」


つくづく,そう思った出来事でした。


(続く)










いいなと思ったら応援しよう!