海外で生きるとはこういうことか
夫についてきて、ドイツに住み始めて7ヶ月。
最初ドイツに降りたって5日間くらいはホテル生活。
その後で今の家に移った。
ホテルでの生活はとても快適で、あ〜これが海外かぁ〜♡
ホテル内のインテリアも色合いも見ているだけでウキウキするし、働いているスタッフも映画に出てくるような可愛い女の子が働いていてニヤニヤが止まらなかった。最高のスタートだった。
10年前くらいに専門学校の卒業旅行でパリに行ったことがある。
この時でたしか5泊7日。
初めてのヨーロッパで、何もかもが新鮮で、おしゃれが大好きな私は
本当に帰りたくなくて、とにかく帰りたくない気持ちを永遠に友達に話していた記憶がある。楽しい記憶しか残っていなかった。
ドイツに到着して1週間はこの時と同じ気持ちだった。
けど、今回は完全移住。10日。1週間、2週間、、、と過ぎていく。帰りたくても帰れない。
日が経つごとにだんだんと、移住したんだ。外国人として暮らすんだ。ということを感じ始めた。
小さな子どもに不思議そうな顔でみられた。たぶんこの子は日本語を初めて聞いたのだろう。
スーパーのレジで、どぎついおばさんに冷たくあしらわれた。
地下鉄の乗り換えで若い女の子に舌打ちもされた。
旅行では感じることのなかったいろんな感情がふつふつと芽生え始めた。
移住して4ヶ月くらいは、全然生活に慣れなくて、スーパーも電車も一人では乗れなかった。また嫌な思いをしたらどうしよう、といつも夫についてきてもらってた。
夫が仕事が始まってからは私はほとんど家に引きこもり、掃除したりヨガしたりYoutubeみたり、お昼寝して、晩御飯準備したり、、、
日本にいた時は専業主婦なんて考えるだけで吐き気。みたいなタイプだったけど、ドイツにきてからは全然平気だった。
でもときどき、もっと外に出たい。友達と喋りたい。友達欲しい!
暇すぎる!てなって、でも外に出たらドイツ語で話しかけられるし、でも話せないし、みんな敵!みたいな感じだったから感情がすごいことになっていた。
でもほんの、本当にほんの少しだけ、このままじゃいけない。この状況から抜け出したい!っていう感情が勝った。
だからとりあえず語学学校の申し込みをして、絶対的に外に出る環境を作った。
学校が始まる前日までは、毎日毎日緊張と友達ができるのか勉強ついていけるのかとか不安ばかりが大きくなって爆発寸前だったけど。
そして学校がスタート。初めて一人で電車に乗る。緊張で電車で若干冷や汗をかきながら、ドキドキドキドキしながら教室へ向かった。
そしてなんとか初日の語学学校が終わった。
英語もあまり話せない私は、やっぱり海外の友達作りに手こずって、
休憩時間にポツンと一人になることが嫌すぎて学校が始まって2週間くらいしたころに、1日ズル休みしてしまった。でも結果休んだのはこの日だけ。
そして、その休みをきっかけに私はなんか気持ちが吹っ切れて友達ができた。ランチをしたりゴルフにも行った。
語学学校は1コース1,2ヶ月で修了するため、その時でクラスメートとはバイバイなのだけど、その時できた友達とは今でも連絡を取り合うほど仲良くなった。あのズル休みしたときの私からしたら本当に想像できない信じられないことだ。
あの時外に出たおかげで、一人でスーパーも行けるようになった。
図書館にも行ける。公園にランニングもいけるようになった。
そんなのは一人で行けるでしょ。と思う人もいると思うが、
日本ではアクティブに一人行動もできていた私もドイツに来たら別人にでもなったかのうようだった。こんなことも一人でできないのだから。
そんな自分にがっかりもしたし、夢のキラキラ海外生活とのギャップにショックを受けた。夫にも意味不明な逆ギレを何度もした。吐き出す場所がそこしかなかったから。今思うと本当に申し訳ないと思うけど、もう自分ではコントロールできなくて、涙も止まらない日もあったからしょうがなかったと思う。でもどんな時も夫はそれに対して怒ることはなかったし、うん、うんと聞いてくれた。夫が優しい人で本当によかった。と思った。
ここへ来て7ヶ月。スーパーも電車も今はもうだいぶ大丈夫になった。
もし冷たくされても気にしなくなった。
というかドイツ人は基本不機嫌な人が多いということがわかった。
日本人みたいな”おもてなし”精神はない。お客様が神様ではない。
必要以上に愛想笑いはしない。
やるべきサービスを提供するだけ。ただそれだけ。
しかも冷たくするのはアジア人が相手だからという理由だけではない。
笑顔で接客するが普通ではない。ということがわかった。
特に何も考えていない。が正解っぽい。
それとドイツにきてから感じたこと。
私って本当に日本のことしか知らない、海外のことに無関心すぎたという事。
ドイツは移民、難民が多く、色々な国籍の人が生活している。
電車でもいろんな国の言葉が聞こえてくる。
語学学校の友達も本当に多国籍で、聞いたことのない国?都市?のところの出身の人もいた。
母国では戦争が起きている人や、自分の国が嫌だから移住してきた人もいた。理由があって家族と一緒に暮らせない人もいた。
聞いてみると私が日本に住んでいた時の悩みなんて本当にちっぽけだなあと思った。
住む場所、食べるもの、仕事があって、学校にも行けて、娯楽もたくさんあって、何不自由なく生活できること、ミサイルが飛んでくることなんてない。ということがどれだけ幸せなことか。理解していなかった。
なにも起こらない、普通の生活ができることが本当に幸せだということ。
日本は本当に素晴らしい国だと思う。
けど、もっと海外で起きていることを発信して欲しいとも思う。
日本では毎日平凡に生活できていたけれど、私が思っていた以上に世界は動いている。知らなければいけない情報がたくさんある。
日本も解決しなければいけない問題がある。
残業残業で疲れるほど働かなくてもいいんじゃないか。
教育面でもみんな大学までは無料で行けるようにはできないのか。
私もまだまだ勉強中でわからないことだけれど、今初めて外から日本を見ていて、母国をもっとよくできないかと考えるようになった。
最後に
海外で、外国人として生きると色々なことを感じます。
これからもジェットコースターのように感情が揺さぶられそうな気がしているけど、この場所にいるからこそ感じること、日本のことをもっと知って
人間的に成長していけたらいいなと思います。
何の知識もない、ドイツに住むアラサー専業主婦が感じる
海外で住むとはこういうことか。でした。
ワインを飲みながらほろ酔いでこの記事を書いています。
偉そうに書いてしまったかもしれません、すみません、、、
最後まで読んでくださりありがとうございました!!!
そんな私はあしたからもドイツ社会と戦いまーす!笑
ダンケ!