短編集【夢現】
私がTOMORROW X TOGETHERのファンになってから初めて買ったアルバムは「minisode1:Blue Hour」だった。
あのとき何を思ってそれを手に取ったのかは分からない。今の自分の状態で初めてTXTのアルバムを買うとなったら無難にデビューアルバム、もしくは最新のアルバムを買っていると思う。
という話はさておき、このアルバムの愛され具合は本当にいい意味で異常だと思っている。今までのアルバムは全てオタクたちからしたら大切で、愛されているということはもちろんである。しかし、それ以上に愛されているのではないかと感じている自分がいる。もしかしたら、そう感じているのは私だけかもしれないという理由から少し濁らせておく。(でも同じ人がいると思ってはいる)
あのアルバムが発売されたのはコロナウイルスが流行していた時期であったようだ。(私はこの時TXTのことをほぼ知らない)
あの時間、あの日々はまるで悪夢を見ているかのようだった。
朝起きてニュースを見ると「コロナウイルスが〜」のタイトルが目に、そう話すアナウンサーの声が耳に入る。 新聞に目を移すと「感染者数は〜」の見出し。うんざりだった。
そんな悪夢の中に明るい光を差し込むような幻想的なアルバムが発売されていた。それが「minisode1:Blue Hour」だった。
しかしこのアルバム、ただ明るくて可愛らしくてふわふわするようなものではないこともMOAなら知っているだろう。
そもそもだが、ブルーアワーという現象自体がそんなに明るいものではないのだ。
『ブルーアワー(英: blue hour)は、日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯のことである。』
(引用元:Wikipedia)
とあるように、日の出前というまだ暗い時間と、日の入り後という暗くなった時間に発生する空の状態の時間帯を指している。
"明るくなる時間"を指さず、"暗くなる時間"をタイトルとしたのだ。
これこそTXT節!!という感じがして楽しい。
(TXTはただのハッピーエンドを作るような方たちではありません←?)
アルバムに収録されている曲一つ一つを細かく分析して話すには時間が足りない、そして1回で書くのも無理な気がするので、私が特に好きな1曲について書きたい。
その1曲というのは、私のアイコンを見ていただけたら分かるかもしれない。
「We Lost The Summer」である。
We Lost The Summerは本当に不思議だ。
「날씨를 잃어버렸어(天気を失った)」という韓国タイトルとイコールで「We Lost The Summer」と付けられること自体、不思議なことだと思った。 天気と季節は確かに関係があるような気はするけれど…。
(ここで急に話が少し変わります)
歌詞は時が止まってしまった「冬」を話している。その反対で「夏を失った」ことがタイトルになるのも分かる。しかし、「冬」で止まってしまったことを言っているのなら、次の季節である「春を失った」ことを話せばいいのに、と思った。 「春」を失うことの方が私的には辛い気がした。「春」は別れの季節、出会いの季節だと一般的に認識されていると思う。そこが失われる方がよっぽど寂しい気持ちになるのでは?と思うのだ。
しかし、ここで1回考えてみる。TXTにとって「夏」もとても大切な季節ではないか、と。
彼らは3月のデビューアルバムで「Our Summer」という曲を歌っていたではないか。
そのアルバムを春に発売しているにも関わらず、もう夏のことを歌っていた。そこから考えてみると、彼らの青春は"夏"という季節に詰まっていると捉えてもおかしくはないのかもしれないと思った。
…まだ書きたかったのだが、私の今の文章力では話の展開がどんどん趣旨からズレていきそうだ。やめておくことにした。
とにかく!!!!(ここで勢いを取り戻す) 私は「minisode:1 Blue Hour」というアルバム、そして「We Lost The Summer」という曲が好きだ。
彼らが夏を取り戻したのはきっと2022年だ。
ということは彼らの青春もまだ始まったばかりなのかもしれない。本当の青春は失ってしまっただろうけれど、アーティストとしての青春はまだ始まったばかりだろう。そんな青春を、私は支えて応援して盛り上げようと思う。
4月カムバ、頑張るぞ!!(急展開)
皆さんも体調に気を付けてくださいね!
花粉症の方はお薬を飲んで少しでも改善されますように!
それではまた!
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