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#10 菊花賞2023

~テシオ理論と太陽のサイクルから遺伝と適性の血統を探る~
# 10『未来の長距離砲を捜せ』

菊花賞は大好きなレースのひとつです。
三冠の最終戦にして、誰も走ったことのない3000Mという長い距離を走る。血統派の腕の見せ所であり、血統から紐解く予想には毎年力の入るレース。
と言っても昨年はディナースタ、一昨日はセファーラジエルとハズレ。結果は出ていないけど、将来のステイヤーを探したいという意味で楽しめたらと思う。

予想方法は例年と同じ。血統から長距離適性を探して、ラップの実績も取り入れる。宜しくお願い致します。

1.血統を紐解く

まず登録段階の全頭を調べて表に起こす。

ポイントは、まず優先祖先。優先祖先から適性を見て、
「日本の芝適性馬」
「欧州の芝適性馬」

こちらを第一に評価する。競走馬として、長い距離を走れる形を継いでいること、これが最優先。
適正の項目で色を塗った馬、これらには注目したい。

次にみていくのは母馬の現役時代の適性距離。
当然スプリンターの母から3000Mを走る仔は生まれにくい。
ここでは2000M上の距離をこなしていた母馬を中心視したい。ただこれは第一条件よりは重みは低い。
こちらも注目したい馬に色を塗っておいた。

そして、父、母父から遺伝子の想定を行う。
あくまで予測であり、個人的主観を大いに伴う。C型遺伝子が強そうな馬は評価を下げる。
狙いは勿論T/Tと推測できる馬。一番右の項目ね。

最後に、予定日のズレも少しチェック。
秋のレースということもあり、春に間に合わなかった馬の成長も加味したい。
トップナイフ、ノッキングポイントが札幌記念2着、新潟記念優勝と夏にグンと力をつけた印象。両馬とも2歳時から活躍はしてたけど、ここへ来てようやく本当の意味で成長が追いついた印象だ。

ちなみにこの2頭は京都3000では評価を下げざるを得ないけど、これからまだまだ活躍すると思ってます。


2.ラップから紐解く

まず初めに、私はラップ論に疎いしラップ予想は出来ません。あくまで経験したラップから長距離適性を予測するというもの。これは2年くらい使わせて貰ってる手法だけど、元は某チャンネルから学んだもの。
レースの最速ラップと、最遅ラップの落差を測る。一番遅いラップがどこで刻まれるのがポイントで、中盤に刻まれた場合そのレースは一旦息が入ったことになる。
息が入った緩んだレースで好走出来たという事は、ペースが落ちても折り合いを欠かなかった、またはゆっくり走れているという証明になる。

長い距離を走る上で大切なのは折り合いとゆっくり走れる能力。決して速く走るだけが競走馬としての強さじゃない。
裏を返せば、ゆっくり走れない馬、つまりスピード能力が高すぎる馬というのは長距離よりも中距離、マイルに秀でているという事。

今回の登録メンバーの3着内に好走したレースを全て調べて表にまとめた。

オレンジで塗ったレース。こちらがペースが緩んだレースで且つ中団から後方にいた馬。先頭でペースを作った場合は除いてある。

各レースのレベルは考慮してないし、ラップからレースレベルを予測するものでも、能力を測るものでもない。あくまで、今回の出走馬がゆっくり走るレースを経験したかどうかをみるもの。もちろん今回の菊花賞がどんなペースになるかもわからないし、まだ未経験なだけで3000Mでピタっと折り合う馬もいるだろう。

それを踏まえた上で、注目したいのがウインオーディン、サトノグランツ、サヴォーナ。
ラップ差2.0秒以上のレースで好走歴がある。距離が伸びてゆっくり走る区間が現れても苦にせず走れる可能性が高い。そういう意味では今回2強のソールオリエンス、タスティエーラもダービーでの経験値があるから十分にクリアとして考える。

ハーツコンチェルトやファントムシーフはラップの落差が小さなレースで好走してる。これはこれでスピードの高さの証明で、中距離馬として高い適正を示しているとも取れる。菊花賞より天皇賞秋の方が向いてるんじゃないかな。


3.気になる注目馬

これまでの血統的評価と、ラップ経験の評価をまとめてみた。


気になる注目馬を何頭かピックアップ。

・サトノグランツ
まずこの馬。父サトノダイヤモンド優勢期産駒で、母は言わずと知れた伊オークス馬のチェリーコレクト。ワーケアの弟。実はダービーの段階でポストしたんだけど、その時からこの馬が菊花賞最有力だと思ってた。自分の場合血統予想がベースになるから、血統表を知った時点で菊向きだなと感じていたし、本記事の調べたい内容も決まっていたから高評価になることもわかっていた。

ただね、ちょっとトライアルで走りすぎたよね。オッズ妙味はもちろん、前哨戦と本番はニコイチみたいなところあるから、あの走りをしちゃったら本番でお釣りがあるのか不安になる。長距離の川田とかは気にしていないんだけど。


・ウインオーディン
次にこちら、大穴ウインオーディン。父劣勢期、母から4代遡ってCondorcetへ。このコンドルセという馬は仏産でG2モーリスドニュイ賞で12.5Fの勝ち馬。仏2000ギニーで2着。コンドルセ自身は父Luthierの劣勢産駒でブランドフォードへ続く、古き良き欧州の形。問題は、計算が正しければウインオーディンもここへ辿り着くんだけど生年月日が調べられなくて不確かな点。計算が合っていると仮定した上で、SSのクロスが強く出ている点が大きく減点材料も今回の舞台では総合的には高く評価したい一頭。ややスピードが足りるかが心配も、いかにも未来の長距離砲の資質を感じる。

・ドゥレッツァ
最後に、総合評価はB判定ながらドゥレッツァ。父ドゥラメンテ優先、母はNZオークスと、豪オークランドC(16F)の勝ち馬。母父More Than Readyのイメージとは裏腹に母系からスタミナ色をかなり感じる。それは母父More Than Readyの活性が3と低く、母自身がデインヒル、Caerleonという欧州色がかなり強いから。重い血統が続いて軽いMore Than Readyの後にドゥラメンテで〆る。形自体はドゥラメンテで、母系の受け皿としてスタミナ色が強いのはタイトルホルダーやスターズオンアースが成功例を証明してくれている。注目。

その他にも簡単に触れると、人気のソールオリエンスとタスティエーラは共に逆らいにくいかなといった感じ。2年前のコントレイル(勝たれてはしまったけど)みたいに逆らいたいところではあったけど、手堅く馬券内ないしは掲示板にはくるんじゃないかな。ソールオリエンスなんて理想的なトライアルだったでしょ。
逆らってみたいのはハーツコンチェルトとファントムシーフの2頭。どちらもスピード質が強く、3000Mなら馬券からは外して勝負したい。この2頭が馬券になるなら、時計が早い馬場だったり、スタミナを問われにくい展開の手助けが必要になるはず。

最後にナイトインロンドン。父グレーターロンドンで長距離をこなす。たまにいるよね、この血統でこの距離走れちゃうの?みたいな馬。母が母父のメジロマックイーンMAX活性を受け継いでおり、スタミナの根源はもちろんここから。芦毛だし。5代血統表内にクリヒデの名前があったりしてなんとも渋すぎる。今後のこの馬の進む路線は追っていきたいと思ってる。



4.予想と印

※来週追記するかもしれないし、しないかもしれない。

予想は苦手です。

馬場も枠順も、なんなら秋華賞の枠順すら発表されてない今日現在ではありますが、注目馬に挙げた3頭の中から本命を選びたいと思っています。
馬券を買うなら注目馬の3頭の単勝とか、ここにソールオリエンスを交えたBOXとかでしょうか。

まだもう一週間以上あるし、新たな注目馬が出てくるかもしれない。気の向くままに。


5.あとがき

ウマ娘のアニメS3が始まった。キタちゃんとダイヤちゃんの友情とライバル関係をどう描くのか、と思ってた所にまさかの第1話が皐月賞。しかもオープニング。
ダイヤちゃんが見守る名家サトノ家の先輩サトノクラウンと、今作の主人公キタサンブラックが、センセーショナルに登場するドゥラメンテに敗北を喫す。想定外の第1話だったし、サンデーRが承諾したのも驚いた。まぁキタサンブラックの話にドゥラメンテが登場しないのもおかしいしけどさ。

ちなみに本記事のトップ画像、これをスクショする為にアプリウマ娘を数ヶ月ぶりに開きました。凱旋門編とか始まっててついてけないよ笑

さて、ウマ娘からのファンが盛り上がった所で今回の菊花賞。上位人気がキタサンブラック産駒、サトノクラウン産駒、サトノダイヤモンド産駒でしょ?JRAさん出来過ぎじゃない?陰謀論か?笑
となれば、オカルト的には勝ち馬は突如現れたドゥラメンテでもいいんじゃないかなーなんてね。

ドゥラメンテの話なんだけど、何度かポストもしてるけど優勢期は現2歳世代まで。ドゥラメンテの形をしっかり伝える為にも来年のダービーは是非ドゥラメンテ産駒に獲って欲しいと願ってる。競馬ファンはあの皐月賞は誰しも覚えてる。あんな怪物なかなか出ないから、偉大な種牡馬も出てきて欲しいよね。
今回の菊花賞、もうひとつドゥラメンテ産駒にタイトルが増えてもいいんじゃないかなぁ。

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