#11 天皇賞秋2023
~テシオ理論と太陽のサイクルから遺伝と適性の血統を探る~
# 11『血統のドラマに賭ける』
イクイノックスに惚れてしまった。
競馬歴延べ17年、断然の1番人気を本命に推した事は数えるほどしかない。自称穴党。
ところが、今年現地で観戦した宝塚記念。
初めて競馬に触れた17年前のエリザベス女王杯以来のG1生観戦に、初めて子供を連れて行った競馬場。
そこで圧勝したヒーロー、イクイノックス。
うちの子供達の目に焼きついたイクイノックスを、これから先も応援しない理由がなかった。
登録メンバーを見渡すと、揃いも揃った豪華なメンバー。人気どころからスターズオンアースが妙味が出そう、穴ならジャックドール。
第一印象のまま、イクイノックスからこの2頭を相手に馬券を買おうと考えた。
ジャックドール
藤岡に昨年の後悔があるだろう。ここへ来て手戻り。
逃げ馬不在、コース替わり、展開も向く。伸び伸びと大きなストライドで走るこの馬にはピッタリ、元々東京2000が最適コースだと思ってた。単純だが、穴馬はこれしかないと思った。
スターズオンアース
…回避。とても残念である。
スターズオンアースの回避によって、ジャックドールとの一点勝負も考えた。だが、せっかくならもう一頭探したいな、と考えて改めて登録メンバーを見渡すことにした。
秋の天皇賞とディープインパクト産駒の相性は悪い。
1コーナーの入りがタイトでペースが上がりがち。
ディープお得意の切れ味が通用しない。
タフな流れに欧州型の血が力を発揮しやすい。
諸説ある。どれも正解だろう、事実産駒の成績はすこぶる悪い。
しかし、唯一勝利を手にしたディープインパクト産駒がいる。スピルバーグだ。
スピルバーグ
2009.5.12生
父ディープインパクト
母プリンセスオリビア
母父Lycius
父の活性値6、母父6、母母父7
父ディープインパクトの優勢期産駒でありながら、優先は母プリンセスオリビア。
父の影響も強く受けつつ、優先は母からで、3代前Sadler's Wellsから欧州的なバテない底支えを受け継ぐ形。
母父はミスプロ系。古馬になって走るディープの典型だ。
おや?今年も一頭ディープインパクト産駒がいたな。
プログノーシス
2018.5.15生
父ディープインパクト
母Velda
母父Observatory
父の活性値7、母父8、母母父7
父ディープインパクトの優勢期産駒でありながら、優先は母Velda。
父の影響も強く受けつつ、優先は母からで、3代前Shirley Heightsから欧州的なバテない底支えを受け継ぐ形。
母父はミスプロ系。古馬になって走るディープの典型だ。
あれ?こんな偶然あるだろうか。
父ディープインパクトの優勢期産駒でありながら、母優先。しかも欧州系の底支えとミスプロのスピードの補完。
形自体は母系から受け継ぐも、父の影響も受ける形。しかも種牡馬こそ違えど構成も似ており、なによりテシオ理論的な背景がそっくりなのだ。
ディープインパクト産駒が古馬になって走る理由があるとすれば。
そしてこのプログノーシスの優先祖先Veldaの父Observatory。この馬はデビュー戦こそ勝利するもその後の重賞で取りこぼし、初G1出走となったQEⅡで見事初G1勝利をあげている。
血が織りなす運命だとすれば。
ここまで運命的な血統背景を感じるこの2頭。血統だけじゃない。
共に遅生まれ、毎日杯3着もクラシックには間に合わず、5歳秋にようやくG1にこぎつけた。
(スピルバーグはダービー出走だが)
まだ続く。
脚質。共に、極上の切れ味を持つ末脚特化型。ディープインパクト産駒得意の切れ味が通用しにくいと言われた天皇賞秋で、そのキレを極限まで極めた様な馬が天皇賞秋を勝利している。なんとも皮肉なものだ。
父優勢期産駒の母似馬。
欧州的な底支えにミスプロ。
遅生まれ。
末脚特化。
もう一度言う、こんな偶然あるだろうか。
冒頭に書いたように、イクイノックスに惚れてしまっている。
息子と、ヒーローの勝利を願ってやまないのは事実。
しかし、もし負けるとしたら血統のドラマに賭けてみてもいい。
ドウデュースとの同級生対決、天覧競馬で天皇陛下と松島オーナーの誕生日。世間ではいろんなドラマに注目が集まってる。
人気馬の影にも数えきれないドラマもあるだろう。
そんな中、ひっそりと血統のドラマに賭けてみるのも面白い。
◎イクイノックス
○プログノーシス
⭐︎ジャックドール
△ドウデュース
◎○馬連一点
◎○-⭐︎△3連単