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西日本ダービー2023と地方競馬

今週末、佐賀競馬場にて西日本ダービーが行われます。
少しでも多くの人に興味をもって欲しいと思い、簡単にまとめさせていただきましたので、最後までお読みいただけると幸いです。

1.はじめに

はじめになのですが、私みるさん、競馬は20歳からやってるので延べの歴でいうと18年になりますが、結婚と子供が生まれたタイミングで途中5~6年離れていました。競馬復帰してからは4年程になります。
そんな中、地方競馬歴はまだ3年程なんです。SPATに登録して本格的に馬券を買うようになってまだ2年少々。最初は南関東ばかりで、それ以外の地区を見るようになってからはまだ一年も経たないんじゃないかな、実は。
ことさら推している佐賀競馬なんて実は今年に入って観るようになったので、せいぜい9か月程度。日頃講釈垂れてますが、実は素人なんです。

何をお伝えしたいかというと、毎日地方競馬を楽しんでいますが、所詮はまだまだ未熟者の素人なのです。予想の精度なんてたかが知れているので、予想という意味では参考になさらないで下さい。
この記事は、少しでも地方競馬を知ってほしいと思って書いていますので、どうぞ宜しくお願い致します。この思いを突き動かした理由はあとがきに書いていますので、宜しければ最後までお付き合いください。


2.レース紹介

東海・北陸・近畿・四国・九州で持ち回りの交流レースです。
各地区のダービー馬が集まるダービーグランプリの西日本版といったところでしょうか。
2016年からはじまったみたいなので、まだ歴史は浅いんですね。ここから3週間後の10月1日のダービーグランプリへ進む馬もいるみたい。中3週で盛岡への移動や、今度は南関東や門別の馬もいるので相手も強くなる。でも西日本の総大将として挑む、って考えたらドラマ性はありますよね。

特徴的なのは出走資格。『原則として移籍経験のない馬』とあります。
生え抜き限定です。門別デビュー馬や、中央デビューで地方へ移籍して無双しているような馬は出られません。
各馬、地元を背負って出走している感じがなんともたまりませんよね。
これは想像ですが、日頃のライバル同士の厩舎や関係者が地区毎でまとまって、今日ばかりは地元を背負った馬を応援するんですよ?こんな胸熱な事はなかなかないですよ!
中央競馬じゃ味わえない感覚です。

さて、過去全7年の優勝馬を振り返ると、
兵庫3勝2着2回
高知2勝2着2回
金沢、佐賀が1勝づつ

地方のレベル差を掴むのは難しいですが、やはり園田勢は強そうです。

最後に佐賀競馬場のコースに触れておきます。
今回使用されるのは2000メートル。
向正面のポケットからの発走で、1周約1100mのコースを1周半します。コーナー6回ですね。高低差は1mとほぼ平坦ですが、内はかなり深いので大きく内を空けて走ります。高低差はないとはいえ、実質2100くらい走れるスタミナが必要になってくるのではないでしょうか。

ここからは私の主観です。
佐賀競馬もやはり他地区同様外枠有利でが、2000にもなるとあまり関係ないように思います。あと、他の地方競馬場より差しが決まる印象があります。最終コーナーでインの深い部分との境目から抜け出してくる、なんて光景もよくみかけます。ですが、3歳馬の2000mなので、最終コーナー手前で大半の馬が脱落しちゃうんじゃないかな。
2000をしっかり走れて、尚且つ脚が残っている馬をみつけたいですね。


3.地区別メンバー紹介

地区別に短評と能力ランクを添えてご紹介します。
私の主観です。

【東海・金沢】
①マジェスティック C
②ツミキヒトツ B
⑥コチョウ C
⑦オレンタノ B
⑩ショウガタップリ A

①マジェスティック C
あ、私園田・高知・佐賀はめちゃくちゃ観てますがその他地区は重賞程度しかやらないのであまりわかりません。この馬もはじめましてです。
デビュー勝ちしてるし重賞出走歴もあるけど、今回のメンバーでは厳しいんじゃないかな。

②ツミキヒトツ B
東海ダービーで穴を開けたんだよね。セブンカラーズの2着。東海ダービーで2100を経験しているし、笠松のエース格渡辺竜也が乗るのも心強い。でもスノードラゴン産駒なんだよね。ちなみに東海ダービー3着だったリストンもミッキーアイル、地方競馬は血統予想のウェイトを下げてはいるんだけど、血統派としてはなかなか手を出しにくい。

⑥コチョウ C
東海の重賞でちょこちょこ名前をみかけている馬。でも東海の重賞でワンパンチ足りないから、ここでは厳しそう。

⑦オレンタノ B
この馬もはじめましてだったんだけど、石川さんが乗るんだよ。石川さんは佐賀のトップジョッキーの一人でかなり信頼できる。地元では岡部さんが乗ってたような馬に、わざわざ地元トップクラスの騎手を乗せるってことで、不気味な存在。過去のレースリプレイもみてきました。重賞初出走だし距離経験もないけど、父ケープブランコだし不気味な存在だなと思っています。

⑩ショウガタップリ A
この馬に関しては説明不要でしょう。しっかり吉原Jも駆けつけるし。
前走の黒潮盃でもっと負けると思ったんだけどな。正直疑ってたけど、あのメンバー相手に先団に取り付いて最後までしっかり伸びてた。まぁ普通に走れれば勝ち負けじゃない。
初コースと長距離輸送とオッズとの兼ね合いだけでしょう。


【園田】
③ムーンローバー C
⑧グロリアドーロ B

③ムーンローバー C
前走してやられたんだよなーー。目下連勝中のフラフの3着。ヒメツル-ブエラの一点を割られたんよ。でもその印象があるくらいで、ほぼはじめましてに近い。近2走力をつけてきた可能性はあるけど、なかなか手は伸びにくい。

⑧グロリアドーロ B
この馬は注目してる。何を隠そう兵庫ダービーの本命馬。ほぼ最後方からの競馬で、スマイルミーシャの3着。まぁ3着といっても、吉原渾身の着狙い感もあってね。園田の2強にはまだまだ及ばない印象なんだけども。でも今回の距離延長は面白いんじゃないかなって思ってる。少し心配なのは鞍上の田中さん。いきなり逃げの手を打ったりするから、前走みたいな後方からの競馬を期待したいかな。休み明けなのも少し不安。


【高知】
④グラティアスグー B
⑪ストレリチア C

④グラティアスグー B
この馬今年の高知3歳勢の中ではなかなか強いと思うんだよね。鞍上の林さんもかなり心強い。父ノヴェリスト×母父ゴールドプルーフって渋すぎん!?デステージョ相手に1秒以内で走れているし、ここも注目したい。

⑪ストレリチア C
ミルレーサーの母系で、血統背景はしっかりしてる。ここ最近は振るってないけど、またどこかで走ってもいいんじゃないかな。鞍上は一発があるので怖い。



【佐賀】
⑤アストライオス B
⑨ニューホライゾン C
⑫ミヤノウッドリー A

⑤アストライオス B
2歳時から今年の佐賀クラシックを牽引してきた馬の一頭。佐賀の若きエース飛田愛斗です。いつもワンパンチ足りず重賞未勝利なんだけど、素質は高い。年明けのバルーン特別は印象に残ってるなー。今回が重賞初制覇、全然あってもおかしくないと思う。

⑨ニューホライゾン C
きましたニューホライゾン事件のニューホライゾン。前走本命と迷ってやめたら、60倍で大穴明けたんだよね。この馬もずっと佐賀クラッシック組で、あと一息手が届かない馬。今回山口勲なんすよね。前走大穴明けたときは51kgで展開がドンピシャだったから、さすがに2連発は難しいんじゃないかな。

⑫ミヤノウッドリー A
今回地元佐賀の大将格です。ってよくみたらこの馬も重賞未勝利なんだ。note書いてて今気づいた。今回佐賀勢3頭とも重賞未勝利じゃん!(おーい、テクノゴールドなにしとんじゃー)
差しも先行もできて自在性があって、距離経験もある。あと個人的に推してる若手の山田ヨシキです。以後お見知りおきをよろしくお願いいたします。


4.能力比較の予想



各馬短評にて能力ランクをつけてきましたが、出走資格が「生え抜き」だから地区間の比較が難しいんだよね。
そこで、上記の表を作ってみました。半ば無理やりだけど。

まず今回人気の一角⑫ミヤノウッドリー。
4走前のグランダム・ジャパン3歳シリーズのル・プランタン賞の2着があります。この時優勝したのが園田のマルグリッド。このマルグリッドは後に関東オークスで5着に入ります。昨日の園田オータムトロフィーではスマイルミーシャとべラジオソノダラブの間に割って入り2着。園田トップクラスなのは間違いありません。

このマルグリッドを比較対象とした場合、近い能力なのがべラジオソノダラブとスマイルミーシャ。その2頭が出走した菊水賞で、上位2頭の0.6差にニシケンボブという馬がいます。ニシケンボブは門別で三冠全てベルピットの2着。強いです。

このニシケンボブが一度東海の笠松ゴールドジュニアに出走しましたが、2着以下を引き離して圧勝しています。こちらで2-4着だったミトノシャルマンやスタンレーは東海地区ではまずまずの活躍をしていることから、東海勢<園田勢という図式が成り立つかと思います。(半ば無理やり)

まとめると、
園田 > 佐賀 ≧ 東海

大まかにこの構図で考えていいんじゃないかなと思います。
問題なのは高知と金沢。

特にショウガタップリですよね。黒潮盃は南関でもなかなかの豪華メンツが揃ってて、その中でタイガーチャージに0.5差の6着。タイガーチャージは高知優駿で4着、5着以下の高知勢に7馬身差。黒潮盃のレースみてると今回のメンバーでは「抜けている」の判断になっちゃうよね、どうしても。

ここから先は想像を巡らせる、楽しい予想・妄想のお時間です。



5.みるさんの予想と印

印は後日記載予定
(予定は未定、書くかもしれないし、書かないかもしれない)

どの馬が逃げんだろね。確実な逃げ馬は不在。
それこそ吉原Jに先行させてペース落とされたら、早め抜け出しのショウガタップリを誰も捕まえられないでしょう。
かと言って誰が吉原に競りかけるのかって話。

…山田と飛田愛斗しかいねぇよなぁ!
若い力、ガッツをみせてほしいね。

馬券は素直にショウガタップリでもいいけど、オッズとの相談だし、やはり穴党としては他から入りたいな。

本命候補はミヤノウッドリー、アストライオス。騎乗と展開次第でグロリアドーロ。
山田なら前走同様先行しそう。

穴目だとグラティアスグー、オレンタノ辺りが紐に面白いかと思っています。

逃げの手を誰が打つのか、山田くんと田中学さんの騎乗が鍵になるとみています。



※当日追記※

◎ミヤノウッドリー
○オレンタノ
▲ショウガタップリ
△グラディアスグー
△アストライオス
△グロリアドーロ

本命はミヤノウッドリー。ルプランタン賞を評価、マルグリッドには競り負けたけど、最後まで喰らい付いていた。前走は休み明けの馬体減、仕上げもイマイチだったとの事。今回も外枠引いたし、果敢に先行して女王に挑んで欲しい。早めに潰される可能性もあるけど、突き抜けまで。

対抗オレンタノ、大穴で勝負。こちらも叩き2走目、血統からも叩き良化の可能性。調教も動いているみたいだし、血統と石川起用に期待を寄せて。あくまで末脚活かした3着狙い、運が良ければ2着。

単穴ショウガタップリ。まぁ普通に走れば勝つと思う。でも中3週で大井、佐賀と長距離輸送。1倍台前半なら少し怖いかな、疲れが出てもいいんじゃないかな。

本線
◎単勝
◎○馬連ワイド

抑え
◎○▲-◎○▲-印全 3連複10点
○単勝
◎▲の馬連

悩んだけど、結局佐賀勢贔屓の穴党根性出ちゃったね。(笑)
では皆様楽しみましょう〜




6.あとがき

最後に、地方競馬、特に南関東以外の地方を推している理由と今回noteにまとめた理由をつらつらと綴っていきます。

私昔からジャイアントキリングが好きで。野球はヤクルト、サッカーはガンバ大阪。見始めた頃は弱かったんですよ、この2チーム。
弱いものが強いものに挑む姿が昔から好きで。
競馬復帰して4年。地方競馬から中央に挑む姿を応援したくなって、どんどん地方にハマっていきました。

そんな中、先日ユメノホノオを応援したくなって初めて高知競馬場へ行ったのです。三冠が懸かった最後のレース。どれだけ多くの人で溢れかえっているのかと思いきや、現地には人はまばら。正直びっくりしました。
新聞屋のおばちゃんと話をすると、
「現地には人は来ないよ、いつも少ないよ。みんなネットで買うし」
って。

三冠が懸かった大きなレースなのに、スタンドは満席になっていない。
宝塚記念なんて、馬券も買えないし電波もないくらいの人混みだったのに。

レースの現地観戦は本当に感動する。
それこそ馬券の当たりはずれなんてどうてもよくなるくらい。

自分に何ができるかって、何もできない。
でも、このnoteを読んでくれたフォロワーさんにだけでも、少しでもJRA以外の競馬にも興味をもって欲しくてこのnoteを書かせていただきました。


最近フォロワーさんが増えたのでもう一つ宣伝させてください。
私の友人が昨年末に開業した養老牧場があります。

@keimeifarm
ケイメイ牧場 (keimeifarm.github.io)

引退した馬を引き取って、現在2頭繋養しています。
馬房に空きがあるので、鋭意募集中です。
是非HPをのぞいてXアカウントをフォローしてあげてください。

アイドルホースのぷちゃん(トントントントロ)


お転婆娘のグラマーちゃん



昨年一口馬主をはじめて(まだデビューしてませんが)生産者さんのHPをのぞいたり、
また友人が養老牧場をはじめて、
引退馬について少し勉強したり、
競馬に関わる世界がたんさんあるんだなと、少しだけ視野が広がりました。

一番華やかな中央競馬から、それを支える多くの裏方まで、
もっともっと潤っていけばいいなと思っています。

その為に何ができるってわけじゃないけど、こういう牧場もあるんだなって知って欲しくて宣伝させていただきました。


西日本ダービーも楽しんでいただけると幸いです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


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