一口馬主一年生の感想文
2022年12月27日
長年憧れてきた一口馬主。ノルマンディーOCに入会し、初めて馬に出資し、晴れて一口馬主となった日です。
あれから一年が経ちました。noteの毎月更新が止まってしまうので、一口馬主に興味のある方に少しでも参考になればと、一口馬主初心者目線の感想を綴ってみました。
1.お金はいくらかかったの?
皆さん一番気になるのはここかと思います。
私もはじめるまで「一口馬主はたくさんお金がかかる」というイメージが強くなかなか手が出せませんでした。
実際にかかった費用を表にしてみましたのでご覧ください。
まず最初に一回のみ支払う一時支出と、毎月支払う継続支出があります。
一時支出はクラブの入会金と馬の出資金です。継続支出は毎月の維持費と、年に一度発生する馬の保険代です。
ノルマンディーの場合、入会金は11,000円です、安いです。
次に出資金、表には募集価格を表示していますが、実際に出資金は一括で払えば少し割引がもらえます。
(※3%とか5%とか)
また、一括支払じゃなくても、時期によって回数は異なりますが分割での支払いも可能です。無金利です、奇跡。
次に毎月の維持費ですが、まず月会費が発生します。
ノルマンディーの場合、会費は1,100円です、安いです。
それから馬一頭毎に維持費がかかります。表では1,000円と書いていますが、牧場にいる間は700円とか、800円とか。1/400口で。入厩したら少し上がります、1,200円とか、1,300円とか。
もし400口の馬で、一頭一口だけの出資なら、毎月2,000~3,000円で楽しめるんですよね。最初の入会金と、出資金、年に一度の保険代の月だけ頑張れば、それ以外は思ったよりリーズナブルに楽しめるなと感じました。これは意外でした。
さて、こんな感じで一年間で3頭に出資して、一年間経ちました。
まとめると、この一年3頭に出資させていただき支払った費用は、全て合計すると約170,000円。
肝心なことを書き忘れていましたね、いくら儲かったの?
はい、3頭出資して今日現在デビューできたのは一頭のみ、稼いでくれた賞金で私の手元に入るお金は約5,000円。
年間総支出 約170,000円
年間総収入 5,300円
回収率 3.1%
「大赤字やないかい!」
と思いきや、そうでもないんです。
金額以上の楽しい時間を過ごすことができました。
まだ1頭しかデビューできてないし、まだまだはじまったばかり。
ではそんな話を次の項で。
2.なんではじめたの?
私は二十歳頃から競馬をはじめ、もうすぐ早20年。
途中4~5年辞めていた時期もあったけど、それなりに長い時間競馬を楽しんできました。そして私は血統派。昔から「血のドラマ」をことさら推しているのもあり、デビュー前に血統が大きく影響する一口に、以前から憧れはありました。
そこで背中を押してくれたのは、
競馬の師匠であり職場の先輩のOさん。
そしてXで仲良くさせてもらっている梅月さん(@Ume2ki)
本格的に一口をはじめたいと考え始めたのが2022年で、このお二方にいろいろと教えていただいた。身近に経験者がいてくれたことは本当に幸運でした。
半年ほど勉強して、数クラブの資料請求をさせていただき、最終的にノルマンディーさんにお世話になることにしました。
なにせ、ノルマンディーはリーズナブル。
これは私がノルマンディーを選択した大きな理由でした。住宅ローンを抱え、子供も3人、一番上はまだ中学生、これからどんどんお金がかかるし、私はごく平凡なサラリーマン。そんな中でパパの趣味に使えるお金なんて知れていますし、奥様の承諾を得なければなりません。
ノルマンディーは世の中のお父さんの味方でした。
「一口は儲からない」とよく聞きますが、
それは始めたばかりの私にはわかりません。
ですが、ノルマンディーの先輩でもあるOさんから
「まずはデビューも難しいし、一つ勝つことはもっと難しい」
と口を酸っぱく聞いていたので、当然儲けたいためにはじめたわけではありません。
『俺の馬が走ってる!』
このロマンを感じたくて始めました。
なんなら、私は地方競馬ファン。
中央で勝てなくても地方競馬で走ってくれて、
「姫路まで来てくれたら会いに行きやすい!」
くらいのイメージでしたから、選んだ血統もダート血統でした。
初めての出資はヘニーヒューズ産駒の
フクシアの21(ベニシア)
出資を申し込みして契約完了通知が来た時の
わくわくと喜びはひとしおでした。
背中を押してくれた先輩のOさんと梅月さんには、
改めて御礼申し上げたいと思います。
3.楽しかった?
いやー、楽しかった。
奇跡的に初出資馬が勝ってくれたから、
ってのももちろんあるんだろうけど、本当に楽しかったし、
初出走の日はドキドキしたし本当に嬉しかった。
一口馬主を始めたことによって、今まで気にしてなかった世界が楽しめた。
生産者さんの声や想いに触れることが出来た。
セリから楽しめるようになった。
デビューする事自体すごい事なんだと感じた。
毎月2回の近況報告が楽しみで楽しみで。
半面、しんどいなと思ったのは、やっぱりなかなかデビュー出来なかったこと。3頭中まだ2頭がデビューできていないし、勝ち上がってくれたベニシアも夏に一度入厩して秋にデビュー予定が遅れに遅れて12月にようやくデビュー。簡単にいかないし、デビューすることって難しいんだなぁ。
ちょうど一つ上の世代の芳しくない状況をみてた時期で、入るクラブ間違えたぁぁと思ったことも(笑)
でも、これを差し引いても、とてもいい経験ができたと感じています。
4.最後に
出資馬って愛着がすごく沸くんですよ、当然ですが。
紙馬券の応援馬券を買いに行くのが楽しみです。本当に。
そして今の3頭に加えて、来年度の出資も1頭決まりました。
せっかくノルマンディーでやっているので、
岡田スタッド産で、ウインブライト産駒。
いやー、楽しみです。これはまずは芝ですね。ウインブライト産駒は初年度産駒ですが…おっと話が脱線してしまう。
愛馬4頭を見守りつつ、、、一口やってみて感じた、40口クラブへの憧れ。
でも身の丈ってものがね、、、(笑)
キャロットさんの入会チャレンジはしてみようかな、とか。
こんな感じで一口の沼に片足突っ込みかけてはいる気がしています(笑)
とりとめもなく書き殴ってきましたが、
予算が許す方は是非初めてみてほしい。
馬券だけが競馬の楽しみじゃないって、改めて実感できると思います。
まだまだ一口馬主二年生になったばかりですが、
今後ものんびり楽しんでいければいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。