呑気と見える人々も
家族旅行に行った。
母親は退院から半年経ったし、少しだけ遠出に挑戦してみようということで、同じ県内の割引を使って箱根に1泊した。
私も元々体力がないので観光という観光はほとんどしなかったが、強羅公園で少しお散歩をした。温室や植物園が好きなのでとても嬉しかった。
その後はすぐに宿に向かった。
箱根の山での父親の車の運転は少し不安だし、母親は温泉の床が滑りそうで足元が不安なので手を繋いだ。
これが最後の家族旅行かもとか思ったりした。
最近両親の老いを感じることが多々ある。
自分がもっとしっかりして体力もつけなければと思い始めたキックボクシングで関節炎と筋膜炎になってしまった。
どうしたら現状維持しながら生きていけるのだろう。
家族が好きだから新しい家族なんていらない。
兄に子どもが産まれた。喜ばしいことなのに喜べない。ただ、私の大切な人を傷つけないで少しだけ遠くで幸せになって欲しいと切に思う。
家族だからといって頻繁に連絡を取る必要はないけど、諦めたくはないから正しい距離感を間違えないように過ごそう。
今年の誕生日の時に友達から手紙をもらった。
そこには「変化を恐れないで」と書いてあって、私の心がバレていることが恥ずかしかった。
時間が止まらないことがありがたいのに悲しい。
自分が転職や引っ越しを繰り返しているように、ここに留まりたくないのに、その他のことは変わらないで欲しいなんてわがままがすぎる。
人生がこんなに難しいなんて思わなかった。
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