氷結と5円玉

きのうの夜遅い時間に人身事故により電車が運転見合わせになっていた。
最寄駅までは運転していたので無事に帰宅できたが、途方に暮れて駅のホームにあふれた人たちを見たらなんだか申し訳なくなって少し遠回りをして家に帰った。

途中で飲み物を買うためにコンビニに寄った。
レジは２つあり、交互に会計を済ませは並んでいる客を促していた。
２つ前にいたお兄さんは牛乳の1リットルパックとアサヒスーパードライの340ml缶を4本ずつ買っていた。

その前にいたお姉さんが氷結を1本、買っていた。
氷結1本のための小銭が中々見つからずガサゴソとカバンの中を漁っていた。
お会計を終えてお釣りを渡されたお姉さんは毎日やっているような仕草でレジ横の募金箱に釣銭を投げ込んだ。

氷結を片手に大きなリュックを背負い、レジの人にお礼を言いながら募金箱に釣銭を入れる
この仕草のかっこよさに数秒見惚れていた。

LAWSONのレジ横には
"マチの幸せ"募金〜子どもたちの未来のために〜
と書かれていた。
キャッシュレス決済が主体となってきている今、釣銭をもらう機会も減っている。
たまにあるであろうコンビニでの現金のやり取りの際はぜひ釣銭をカッコよく募金してみようと思う。
その時は飲めない氷結を片手にしていたい。

遠回りをして良かったと思う夜だった。