中国(タシュクルガン)からパキスタンのソスト(Sost)への行き方 *2024年11月時点 中国-パキスタン陸路国境越え記録

まとめ
・所要時間 : 約7時間
・費用 : チケット代225人民元(AlipayやWeChat Payでの支払いも可能) + パキスタン側のクンジュラブ国立公園への入園料20米ドル(同額のパキスタンルピーや人民元での支払いも可能 現金のみ)

タシュクルガンのバスターミナル(塔什库尔干客运站)にて平日のみ、毎日北京時間で朝の9時からチケットの販売が開始されており、出発は10時半。
ただし例年12月から3月の間は雪の影響で国境が閉鎖されるとの事。

タシュクルガンのバスターミナル
Sost以外にもGilgit(Gelgit)まで直接行ける模様

タシュクルガン-ソスト間のバスチケット代は225人民元でAlipayやWeChat Payでの支払いも可能だが、自分の場合Alipayでの決済に6.75人民元の手数料がかかり、合計で231.75人民元を支払った。

パキスタン人は大量の荷物を運んでいる

パキスタン人は大量の荷物を持っているので積み込みに時間がかかったが、バスは定刻通り10時30分に出発した。

車内の通路に溢れるほどの荷物

出発してすぐの10時50分ごろにバスターミナルから程近い距離にある红其拉甫口岸(Khungerab Port)という中国側のイミグレ施設に到着し、積んだばかりの荷物を全て下ろして出国審査を行うことになる。

パキスタン人乗客は大量の荷物を運んでいるので、ここでの審査には非常に時間がかかり、再度バスが出発したのは12時40分だったので1時間半以上かかった。
ちなみに红其拉甫口岸(Khungerab Port)の出国前のエリアにトイレがあったが、これ以降15時40分頃までトイレ休憩が無かったのでここで済ませておいた方が良いかも知れない。

この後15時頃(パキスタンは3時間の時差があるため12時頃)に有名なグンジェラブ峠(Khunjerab Pass)に到達
ここでは下車せず、中国側の入国管理官がバスに乗り込んできてパスポートを確認するという形式だった。

有名なクンジュラブ峠では下車せず

有名なクンジュラブ峠にはトイレが無いらしく、中国人のおばさんがトイレしたいから降ろして欲しいと言っていたが拒否されていた。
自分は最初ここでパキスタン側の入国審査をするのかと思っていたが、中国側の入国管理官がバスに乗り込んで乗客のパスポートをチェックしただけで降車せずあっさり通過した。
パキスタンに入国した直後、車内のパキスタン人達が盛大に拍手をしていたがこれはこの辺の文化なのか、それともたまたまなのか不明。

北京時間15時40分頃にようやくトイレ休憩があったが、これは乗客のスイス人が用を足したいと運転手に掛け合った結果適当なところで停車しただけなのでトイレ休憩があるのかどうかは不明

パミール高原でトイレ休憩 絶景!

北京時間の16時半、パキスタン時間で13時半頃にクンジュラブ国立公園の入園料支払いのため、ゲートのようなところで外国人は皆降ろされる。(トイレあり)
料金は1人あたり20米ドル(パキスタンルピー、人民元でも支払い可能)

自分は職員に50米ドル札を渡したところ、最初はお釣りが10ドルしか返って来ず、ぼったくられかけた。
お釣りは30ドルじゃないですか?と尋ねたらすぐに渡してくれたので、わざとやってる可能性あり。
実際自分たちの目の前で中国人達が入園料は1人40ドルと中国語で説明されていたのだが、正規料金は20ドルらしいので要注意。

北京時間の17時20分、パキスタン時間で14時20分頃にSostにあるパキスタン側のイミグレ着 ビザがあればすぐにスタンプを押してくれる

また、事前情報ではSostでSIMカードが買えるとのことだったが、2024年11月時点ではSostには外国人が買えるSIMカードを販売する店は確認した限りではない。
小さな集落なので、その辺の人に聞いてSIMカードを売ってるという店を3軒全て周ったが、どこも外国人には売れないのでAliabadまで行くしか無いと言われた。

その後泊まったPassu村のホテルでもオーナーからフンザエリアだと、AliabadのSCOフランチャイズ以外では外国人はSIMカードを購入出来ないと言われた。
SostでSIMカードを販売している3つの店舗の店員、Passuの宿のオーナーが皆同じ事を言っていたので本当に外国人はそこでしかSIMカードを買えないようだ。

また、ATMはSostに4つあるが、Bank Alfalahのみが国外発行のクレジットカードでキャッシング出来た
一回の取引で750ルピーの手数料がかかったが、ここ以外では両替を持ちかけてくるおじさんに両替してもらう以外に現金調達の手立てがない
一度両替を持ちかけてきたおじさんに話を聞いたら1ドル=180ルピーというかなり悪いレート(為替相場は1ドル=280ルピー)だったので断り、村に4軒ある銀行全てに米ドルからパキスタンルピーへ両替出来ないか聞いたがどこも両替には対応していないと断られた。

Bank Alfalahは画像右手側のHunza Peace Pointという名前のホテルと同じビルに入居している 赤い看板が目印

現金がないとAliabadやKarimabad行きの乗り合いバンに乗れないので、ヒッチハイクをする場合を除けばこの町での現金調達がいずれにせよ必要となるので、Bank AlfalahのATMでキャッシングするのがおすすめ。

また、申し訳ないのだが非常に小さな集落なので、Karimabadやアリアバードへ向かう乗り合いのミニバスは歩いてたらすぐに見つかるため、どこの地点から乗車したかメモをし忘れた。
パキスタン人は親切なのでSostに放り出されて困ったらたくさんいるその辺の人に聞けば何とかなると思う(適当)

自分は途中のPassu村で降ろしてもらったが、乗り合いミニバスの料金はAliabadやKarimabadで降りても途中下車しても一律で600ルピーとの事だった。

この後もどんどん乗客が増えてギチギチになった

正直Sostに着いてからの移動はなんとでもなるので念入りに下調べしなくても良いと思う。

結論としては2024年11月時点では日本人でも特に問題なく中国-パキスタン国境を通過できた。

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