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未経験エンジニアロードマップ

12月13日に未経験エンジニアと企業を繋ぐ会を開催しました!
無事ではないのですが終了する事ができまして…この資料は会の報告と、壊れてしまったスライドを、こちらで代わりに作成する事に致しました。

3つの柱にしましたのでご覧ください!


1.ソフトウェアエンジニアの種類

まずはエンジニアと言えど、種類が沢山あります。
どんなエンジニアになりたいか?で勉強する内容が変わってきます。
種類について勉強してから、どんなエンジニアになりたいか??
しっかり把握ましょう!

フロント系

・フロントエンドエンジニア
立派なエンジニア職なのですが、デザイナーと間違われがち…
バックサイドの知見を持ち、かつデザインもできる、かつUX・UIも網羅するエンジニア。Webデザイナーと言う人もいます。
ユーザーインターフェースをHTML・CSS・JavaScriptなどを使用して構築します。

仕事の流れ
ヒヤリング・設計・コーディング
基本的にはバックサイドのロジックは書かないのですが、APIの構築ぐらいはできる人が多いです。

使用言語
HTML・CSS・JavaScript
短期間で流行りが入れ替わるので、常に勉強が必要ではあるが、ユーザーからのフィードバックが得やすい為、やりがいがある仕事です。

転職方法
自学を3ヶ月行い、自身のポートフォリオを作成するのが良い。今後も自身の活動を記録する事で認知が広がる。
センスが必要なので、デザイン・市場の流行りを常にキャッチアップする事が必要

・コーダー
フロントエンジニアと違う点は、自分でデザインを行わない
既に出来上がっていいるデザインを元に見た目を構築するのがコーダーの仕事です。フロントエンドエンジニアになる前にコーダーで修行してからの人も居ますが、最初からフロントエンドエンジニアができるならその方が良いです。

システム系

・システムエンジニア
エンジニアになりたい!と言う人の8割が
エンジニア=システムエンジニアをイメージしています
上流工程〜下流工程を通してソフトウェアの開発を行うエンジニア 通称SE

仕事の流れ
ヒアリング・要件定義・基本設計・詳細設計・実装・テスト
と段階を踏んで開発を行います。最初のうちは、先輩が作成した設計書を見ながら実装を行い、テストをします。

使用開発言語
たくさんあります。
ソフトウェアを作る際に、フレームワークと言うツールを使用します。その時代の流行りがあり、多くの知識が必要で、必要言語の流行り廃りに振り回されがちですが、基本的な事は一緒。堅実な道と言えます。

転職方法
学習期間は約3ヶ月〜4ヶ月を目安に転職活動を行います。
学習した言語と違う言語が必要な開発現場になる事がある為、基本的なロジック・DBとのやりとり等学び、基礎力をつけてから、フレームワークを使用したポートフォリオ作成が望ましい

・プログラマー
システムエンジニアと違う点は、下流工程のみ行う事です。
設計や要件定義は行わない。設計書を見てプログラムを構築するのがお仕事です。最初はプログラマーで修行してからシステムエンジニアになる人が多いです。

ネットワーク系

・インフラエンジニア
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアを合わせてインフラエンジニアと呼ばれています。サーバーを作る過程〜サーバーをネットワークに繋げるまでがお仕事。ITの心臓部、命と言っても過言じゃ無いぐらい大切なお仕事です。トラブルが多い職業でもあります。3Kとか言われている悪いイメージは10年前のインフラエンジニアの様な気がしていますw
お家に帰れないのは、障害が起きたインフラエンジニアだと思います。

仕事の流れ
要件定義・設計・構築・テスト・運用保守と行います。社外・社内のネットワーク構築を行うのがメインのお仕事です。ルータ・スイッチ・ファイアウォール・クラウド・サーバー等を使用して構築していきます。

使用言語
Linux・RubyかPython
あたりです。基本はツールを駆使して作業を行います。サーバー構築をする際に言語を使用します。一度知識をつけられれば、ある程度落ち着けます

転職方法
インフラエンジニア界隈は、体育会系で業務内で覚えろ!系が多いです。インターネットの仕組みや基礎をある程度学んだら、言語を学びます。
2ヶ月ぐらいで転職期間に移行できるかと思います。ポートフォリオはいりません。職業訓練校で学んで来た人が多い様に感じます。

・ネットワークエンジニア
インターネット環境を快適な通信環境を構築し、守っていくのがネットワークエンジニアの仕事になります。さまざまなトラブルに対応する機会が多いです。TCP/IPやルーティング設定やネットワーク知識必須。無線LANやDNS・Webサーバー・アプリケーションサーバー・クラウドの理解も必要。

サーバーエンジニア
OSの知見を駆使してサーバーを構築保守するのが仕事になります。Windows ・Mac ・Linux・UNIX知識が必要になります。サーバー用のアプリケーションはもちろん、ネットワーク全体についての知識も網羅する必要がある。


データーベース系

・データサイエンティスト・データアナリスト(zack氏より)
主にデータを扱う人全般の総称。会社によって呼称に違いがあるだけで明確な線引きはない。
仮説設定や変数特定などデータに潜む秩序やパターン発見のためにも膨大な教養や幅広い知識が必要で一度身に着けたからと安心はできず、ほぼ毎日のように勉強を行う必要がある。ここまで身に着ければ大丈夫という明確な線引きもない。
エンジニアリングはあくまで手段であり、必要なら使用するが必要ないなら行わない。
大別するならマーケティング系とAI系の2種類。どちらかに傾倒して得意な傾向がある。

仕事内容
統一性のない大量のデータの収集と、より利用しやすいフォーマットへの変換。ビジネス課題をデータ主導型の手法を用いて解決
SAS、R、Pythonを含む幅広いプログラミング言語による作業
統計情報の的確な理解(統計的検定と統計的分布を含む)
分析手法に関する最新動向の把握(機械学習、ディープ・ラーニング、テキスト・アナリティクスなど)
IT部門および業務部門とのコミュニケーションとコラボレーション
データに潜む秩序やパターンの発見と、ビジネスの最終利益に寄与する傾向の特定

使用言語
主にRとPython。あとはSQL、その他SASなど。
その他以下に必要ならば内容に応じて習得。
データ・ビジュアライゼーション(データ視覚化):データ分析の結果を容易に把握できるようにするために、図形やグラフィックの形式で表現します。
機械学習:人工知能の一系統であり、数学的アルゴリズムと自動処理という2つの技術にもとづきます。
ディープ・ラーニング:機械学習に関する研究の一領域であり、データを利用して複雑な抽象概念をモデル化します。
パターン認識:データ内のパターンを認識するテクノロジーです(多くの場合は機械学習と同じ意味で使われます)。
データ準備:生データを別のフォーマットに変換して、分析作業で利用しやすくするプロセス。
テキスト・アナリティクス:非構造化データを調べて重要なビジネス・インサイトを導き出すプロセス。

転職方法と期間目安
未経験からの転職からはエンジニアの比にならないほど絶望的。
正直実務未経験のデータサイエンティストに市場価値なんてないです。
じゃあどうするかというと統計2級やR、Pythonなどを使えるようにして社内でアピールして社内で少し実務経験を積んで転職という形が社会人からデータサイエンティストになる道でしょう。
あとはよほど運が良ければ未経験からでも受け入れてくれるかもしれませんが、たいていの企業はDSの使い方を知らないのでろくな研修はないところが多いでしょう。

・機械学習エンジニア
無料の勉強教材が多く、かつまだまだ発展途上な事もあり、どんなエンジニアが必要か?まだ模索している様な環境です。大学で理数系だった事で未経験から転職成功した人が多いです。

・データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・開発、管理、運用を行うエンジニアの総称です。「データベース」とは、企業が扱う膨大な量のデータを保持し、必要なデータを検索したり抽出したりするための入れ物のようなもの。その入れ物の最適な容量を決めたり、どんな順序でデータ並べるか、どう仕切って入れておいたら出し入れしやすいか整理整頓するのがデータベースエンジニアの仕事です。図書館の司書さんに似ています。

今あげた以外のエンジニアもあります!
イメージを持って次に進みましょう!

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2.転職攻略方法

勉強を進めた先で転職活動を行うかと思いますが、結構な確率で失敗します。挫折してフェードアウトする前に、未経験エンジニア市場を把握しましょう。やる事を上から紹介します。

⑴エンジニアコミュニティーに入ろう

コミュニティーに入る事ができない故に、エンジニア転職の情報が得られず、挫折していく人を見かけます。
1に人脈、2に情報。
そんな横の繋がりがこの業界にはあります。
例えば、技術では優秀でもコミュニティーに入っていないフリーランスエンジニアは、会社員に戻ります。仕事が取れないのです。どんなに技術があろうと、情報や人脈を手に入れられない人は、挫折してしまいます。

45才の未経験エンジニアの方にオススメした方法は、エンジニアの友人を作る事、そして技術を教えてもらいながら信頼を得て、転職に繋げる方法です。これにはメリットが2つあります。業界の濃い情報を得られる、技術取得にお金がさほどかからない。彼は無事エンジニアになる事ができました。

なので、Twitterでなりたいエンジニアの方を探し、コミュニティーに入れていただきましょう。実際そこからお友達紹介でエンジニア転職成功している方多いです。


⑵アウトプット

アウトプットが出来ないエンジニアは只のコピペエンジニア
はい!アウトプットって何?ですが、学んだ事や理解した事を他者にわかりやすく説明する事です。文章でもいいし、言葉で説明でもいいのですが、記録として残すのが良いです。エンジニア業界的にもアウトプットできる人は
優秀です!

エンジニアの3大美徳に

1.怠慢(Laziness)
2.短気(Impatience)
3.傲慢(Hubris)

があります。その中の傲慢ですね。

自分の書いたコードに責任を持ち、さらに保守性を上げるために努力する。
また自分のコードに責任を持てるからこそ、そのコードを世間に自慢するため公開するwww


要は、エンジニア業界は多くのエンジニアが無償で技術提供してくださるので成り立っている状態なのです。
その業界の中で自分の技術力を示すには、多くの情報をアウトプットする事で見える化します。
またこの業界に貢献できる人物なのか?も以外と重要なのです。
Qiitaやnoteで記事を書き情報を発信してみましょう!


⑶自分を知り転職理由動機書を作成する

自分の市場価値・何ができるか?を知る必要があります。
正直「転職」は前職の業績ありきなのは、皆様お分かり頂けるとは思いますが、自分を知る事をしない為に、職務経歴書に自分の価値を書き起こせず失敗しています。
自分を知っているのと知らないのでは転職の成功率は30%以上変わってきます。エンジニアに転職する行動原理から自身を紐解いて行く、また理由づけが必要です。

これは段階があるので上から行ってみてください!

A.自分の本質を知る


ジョハリの窓 という自己分析方法があります。まずはこれを行ってください。ここで必要なのは第三者の目です。親族でも友人でも良いです。評価を頂ける環境である事が望ましいです。

今回はエンジニア転職を行う事で4つ目の扉(未知の自分)を開拓していきます。そこで、まだ自分も他人も知らない自分を面接者に可能性を示唆する事が目的です。
例)友人からは真面目だと見られていたとして、自分では不真面目だとする。未知の可能性に「何かを突き詰めて達成する力」があるかも知れない…と思わせる。

B.自分が求めている事を知る

何かを解決したくて、エンジニア転職をする決意しているはずです。
何を解決したいのですか?
それは下の画像の何に当たりますか?
それを書きおこしましょう。

画像1

マズローの承認欲求は有名です このどこに当たるのか自分を知りましょう!

C.過去の自分を知る

どんな考え方をして、どんな行動をして、どんな結果を得たのか?
その中に多分多かれ少なかれ後悔はありませんか?
あの時どんな行動を起こせばよかったのか?
そんな過去の自分の行動心理を分析します。
そして、下記方程式に当てはめましょう!

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

京セラやKDDIの創業者である稲盛和夫さん
とても素晴らしい人です。
1〜3の過程で、上記のリンクから自己分析ができるかと思います。
何が原因で今の自分は壁にぶつかっているのか?を知りましょう!


D.短所を未知の可能性を示唆して補った転職理由動機書を作成する

最後に上記工程で自分を知った上で

何が足りないからエンジニアに転職するのか?
自分の強み(解放の扉の長所)
過去の実績(なぜ成果を出せたのか?の理由も添える)
長所(盲点の長所)
短所(未知の可能性を示唆して補う)
雇った会社にどんなメリットがあるのか?

を転職理由動機書に書きましょう!


E.面接官が抱きそうなデメリットを想像する

作成した転職理由動機書を第三者にみてもらいましょう。
見た上で抱きそうなデメリットを教えてもらいます。

想像した事を補填する様に文章を書き換えましょう。

例えば、すぐ辞められてしまいそうに感じる。と指摘を頂いたら…過去に転職をした理由を書き補足します。理由があったなら言い訳に聞こえてもいい!後悔しない様に説明をしましょう!


さて出来上がったら、これを履歴書と一緒に送ります。


未経験エンジニア転職市場状況

売り手市場と言われているエンジニア転職市場ですが、実は企業側が求める人材のレベルは年々上がってます。また転職する割合が他の業種に比べて多いが故に未経験者には難易度が高く感じます。

未経験エンジニア30代前半の書類通過率は

8%(転職エージェント友人調べ)

100社送れば8社返事が来ます。

そして1次面接通過は

0.7%

です。未経験エンジニア30代前半の正社員転職はかなり厳しいと言わざる得ません。

エージェントも5か月付きそう覚悟でサポートするそうですよ。

なので、正社員にこだわらずに、非正規雇用の道も検討しましょう。非正規雇用で2年頑張れば正社員の可能性も上がります!また10社応募したぐらいで根を上げない事。
転職市場は生き物です。お腹が空いたからご飯探しに来るのです。出会えるまでが転職ですから・・・
私は、エージェントにお祈りメール来たとしても、「報告しないでくれ!」って頼みましたw
30代前半のミルは100社以上応募して、エージェント経由で1社内定を貰えました。その企業で現在働いています。コードが書ける環境なので幸せです

未経験エンジニアあるあるなのですが、インフルエンサーに触発されて、社内開発しか行きたく無いです!って言う人居ますが…諦めましょう!
自分で自分の首を締めています・・・

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3.年代別エンジニア転職方法


20代前半

若さに価値がある転職業界。20代前半は新卒と然程変わらないです。
そのままエージェント経由で転職を行うのが良いです。

若ければ踵を返すのもそこまで負担はないですよ。
Progate等で勉強しながら転職活動開始しましょう。


20代後半

20代前半と違いリーダーポジションを経験するなど、社会人としての経験を積んだからこそ、軽率な行動ではなく計画性のある転職である事を、企業にアピールする為に、基礎を勉強してから転職活動に挑みましょう。

目的のエンジニアに必要な言語の本や、資格を取得するのが良いです。

社会人として何を学んだか?は最低限答えられる年代です。答えは用意しましょう。また自分と向き合っている人材は市場価値が有ります。何にチャレンジしているのか?明確にして魅力的な人材になりましょう。


30代前半

若いのですが、すでに市場では若くないです。
アプリ開発やポートフォリオをしっかり用意する事が大切です。エンジニアに本気でなりたい姿勢を見える形に落とし込みましょう。

今までの経験を利用して会社にどんな価値を提供できるのか?
会社側に立った視点を持ち合わせる事が大切です。
面接も受け身ではなく、攻めの姿勢で自分の価値をどんどん売れる様になりましょう。


30代後半

難関ではありますが、可能性は0ではありません。成功した人の特徴ですが、アプリをリリースしてFBを元に運用している様な方ばかりです。
なので、ポートフォリオではなく、アプリのリリースをしてください。
そして売り上げから反省点・何が足りなかったのか?をレポートにして、何故このアプリをリリースしたのか?までトークできる状態が好ましいです。

30代後半になると、上司が自分より年下の世界です。そんな中で低姿勢を貫ける事と、30代前半同様会社側の視点を持ち合わせ、それにより収益を取れるか?まで考えられる人材である必要があります。


まとめ

いかがでしたか?

不明確であったエンジニア転職について明確になったでしょうか?
実際に努力するのは自分です。その自分を信じてあげる事が、一番の転職の成功方法かと思います。市場を知った上で、セルフメンタルケアを忘れず頑張ってください!!

未経験エンジニアをサポートする為の活動を行ってます。 未来の日本を救う為の活動にサポートをして頂けませんか。ITを支える事が結果自分の将来を支える事になります